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カテゴリ:RESET [Through]
Xは衝撃とともに震えを感じた。
いじめている弘美が例の文房具屋に。 それは、涌井がクレープ屋に話しを聞いた内容は確かに弘美が訪ねていることは 間違いないようだが、違うのは、弘美がいじめに会っていたのではなく、 いじめの加害者であることだ。 弘美は、何やらシャーペンを買いにきたようだ。 店主:「いつもありがとう、どうしていつも来てくれるのかな?」 というと、弘美はその質問を無視して、店を出た。 毎日のようにシャーペンやノートを買いにくるのは、弘美にとって、 一体何をそうさせているのか、全く理解出来なかった。 いじめに会い、文具を無くされたり、壊されるのならわかるが。 Xは更に弘美を尾行した。 しばらくすると、小さな公園に着いた。 そこには何人か生徒が集まっていた。 弘美が来たのを見たら、集まっていた生徒は、立ち上がり、その場所を去った。 その集まっていた場所に1人、しゃがみ込んでいる生徒がいた。 全身傷だらけで、制服も所々破れていた。 X:[…なんだこれは!弘美に何か殺気を感じる…] 弘美はその生徒に近づいていく。 その場を去った生徒が、公園の草むらの陰に隠れながら様子を見ているのが分 かったXは、その中から一人選んで心の中に潜入した。 男子生徒でスラッとしている。 Xはその男子生徒の体を思い切り締め付けながら、体を操り始めた。 男子生徒:「うっ、何だよこれ、勝手に……!」 締め付けた体は、Xの心とリンクして操作出来るように密着することで 可能な特殊な技だった。 他の生徒も、それを見て、 「おい、弘美の邪魔すんなよ!」 「そーだよ、後が大変なんだからー!」 そんな声も聞いて分かっていながら、体がいうことをきかない。 男子生徒:「そ、そんなの、俺にもワカンネェよ!」 弘美にどんどん近づく男子。 弘美:「何の真似だ?近寄るなんていい根性してんねぇ」 男子生徒:「お、俺じゃねぇよ、違うんだよぉ!」 すると、弘美は男子の方に向いて、 弘美:「あんたがこの儀式、受けな!」 と言ってすぐに、さっき買ったばかりのシャーペンを男子生徒の顔目掛けて 突き出して来た。 Xは、それを予測して、それを瞬時に避けた。 男子生徒:「うっそぉ!?マジかよ、弘美のを避けたぞ!」 興奮気味な男子生徒は、弘美を逆に見下すように、 男子生徒:「テメェの儀式もこれまでだなぁ、こんな儀式は、 弘美じゃなくてもいいんだよぉ!」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.08.14 01:04:02
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