テーマ:猫のいる生活(138971)
カテゴリ:猫
いつも行く図書館にも猫がいます。
ロシア国立サルトゥイコフ・シチェドリン図書館には ビュッフェと食堂があるのですが、 そのどちらかに大抵毎日いて、 食事客にお肉をねだったり、 椅子の上でくつろいだりしています。 ちゃんと首輪をしているので、 どうやら食堂のおばさんの飼い猫らしい。 グレーの縞々(サビ猫っていうの?)の長毛で、 モハモハのかなり大きい猫。 この大きさからするとたぶんオス。 目が「顔の半分」と言いたくなるくらい大きくて、 しかも透明なガラス球のよう。ちょっと吊り上がり気味です。 口はうっすら開き加減で、どことなく艶かしさもあります。 おねだりやお昼寝のときに、しっぽの先だけ ぴこぴこ振っているのが可愛らしい。 でもあまり遊んでくれません。 せいぜい撫でさせてくれるばかり。素っ気ないのね。 と思っていたら、先日ビュッフェに現れた ロシア人のスレンダー美女が、 「まぁ可愛いぼうやね。(てことはやっぱりオスなんだな。) いい子いい子。こっちいらっしゃい」 と、とろけるような声で言ったら、さっさと彼女の膝に乗って 彼女の食事中ずっとそこでゴロゴロしていました。口惜しい。 しかも、彼女は連れの彼氏にデジカメを渡して 「私とこの子を撮って!」 とやっていましたが、なんでカメラ持ってるんだよ! (ロシアの図書館はデジカメ持込厳禁。) さて、昨日のこと、 図書館で中二階の階段から下を見ると、 廊下をグレーの猫が歩いているではありませんか。 さてはビュッフェのあの猫が、 食堂へ移動するところなのでしょう。 降りていって構ってみる私。 ところが彼は顔を背けてそそくさと行ってしまう。 が、がーん。そこまで冷たくされるなんて… 軽くショックを受けて彼の背を見送りながら、 お茶でも飲もうとビュッフェに向かいます。 ところがそこでは椅子の上で、 モハモハのグレー猫が 尻尾を振っているではありませんか! つまり今のは別の猫。もう一匹いたの!? 慌てて廊下に戻る私(←暇である。) 直線の廊下をのしのし歩く彼は、 たしかにビュッフェのモハ猫より 幾分大きく、まったく男性的で、目は黄色のまん丸です。 しかし毛並みの色はそっくりで、同じ首輪をしているので 飼い主が同じ、兄弟猫なのかもしれません。 後ろをついて歩いていくと(←とことん暇。) 案の定、そのまま彼は食堂へ。 しかし食堂はもう営業時間が終わっており、 木の扉が閉まっています。 そこで初めて、私を振り返って、 「にゃあ」 …開けろと。キミは人を、使うときは使うんだね。 仕方ないな、と開けてやる私。 すると彼はするりと中に入り、 床に寝そべってくつろぎ始めました。 それにしてもロシア人は大らかです。 彼が図書館の廊下を歩いているのを見ても、 「あら、猫だわ」「猫だ」 とニコニコするばかり。 通りかかった司書さんも 「あらあら、珍しい読者さんね。 社会経済書のコーナーに行くのかしら。」 と言うだけで。 日本の図書館だったらこうはいきますまい。 ロシア人の大らかさ、大雑把さが この国にいろいろな問題を 発生させているような気もするのですが、 動物への大らかさは、なかなか好ましいところです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/09/09 06:45:00 PM
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