2012/10/24(水)04:19
チラリの美学
このカーテンのような分厚いウール着物
裄が短く写真のように「チラり」と出ちゃうのです。
確実に長襦袢の裄の方が長いの。写真はチョットで過ぎてるかも!
私の母世代以上の方や、いわゆる正統派な着付けを好む方には
「あらあら」と眉をひそめる事がもしれませんね…。
個人的にもマイサイズや裄や袖丈がピッタリと合っているのは
やはり美しいと思います。
まさにザ・均整美
でも、実際は譲りうけた着物やリサイクル着物の場合
そこまではピッタリサイズと言う訳にもいかないですよね。
ところが、この襦袢丸出しウール姿を見て、褒めてくれた人が二人もいます。
嫌味とかではなく純粋にですヨ!
1人は友人、もう1人はコンビニのおばさまです。
----------友人の場合----------
私が「この着物、襦袢とサイズが合ってないから出ちゃうんだよねー」と言ったところ
「チョット出てた方が可愛いーよー」と好印象。
----------コンビニのおばさまの場合----------
「あら、お着物いいわねぇ」とお褒めいただいたので
「ありがとうござます。でもこの着物、襦袢とサイズが合ってないから出ちゃうんです」
すぐ言い訳をするタイプの私(苦笑
「あら、いけないの?チラリと見えるのが可愛いわよ」とこちらも好印象でした。
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たまたま2人とも着物に詳しくなかったのかもしれませんが
新しい価値観や、常識が変わるときって
こういうことなのかもしれないなぁーと思ったのでした。(大げさ?
もしかしたら何十年後かには
袖口から何分、何厘出てる方が「粋」とか言われたりして?!
ほら男性がジャケットの袖から出るシャツの長さをこだわるみたいにネ。