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きょうは ようちえんが ごぜんちゅうで おわったので、マコちゃんは はやくいえへ かえ ってきました。 ひるごはんを たべたあと、おかあさんが まちへ ようじで でかけるのに、マコちゃんは いっしょに ついてゆきました。 あさから とてもてんきのよい ひでした。 やわらかい ごごのひざしが とおりをあるいてゆく ふたりを てらしています。 もう はるも まぢかです。 ふたりは そのまちで いちばんおおきな ぎんこうへ はいっていきました。 じゅんばんをまって いすに すわっていたときです。 カウンターの なかのようすが おかしくなりました。 カウンターの おくの かかりのじょせいが あおじろい かおで ふるえています。 「おれさまは ぎんこうごうとうだ。 かねを だせ」 くろふくめんをした ぎんこうごうとうが カウンターから くろい けんじゅうを じょせいに つきつけて、 「このぎんこうにある かねをぜんぶ ここに もってこい。 いうことを きかなければ これ で みなごろしだ」 といいながら カウンターの なかの こういんたちを おどしたのです。 こんどは マコちゃんたち おきゃくを ふりかえって くろびかりする ピストルを むけま した。 (わー、こわい!) そこにいる ひとたちは みんな おそろしさのあまり いっぽも うごけません。 マコちゃんと おかあさんも じぶんたちに むけられた ピストルを みただけで こわくな り ふるえてしまいました。 (でも、こんなことでは いけない) マコちゃんは ゆうきを だそうと おもいました。 (なんとか しなくちゃ...) ぎんこうの かかりのひとたちは おくのほうで おかねの よういをしています。 マコちゃんは そっとめを つぶりました。 そして ちいさなこえで じゅもんを いいます。 「うさちゃん だいすき にんじんちゃん」 「なに マコ、いま ひとりごと いった?」 おかあさんが ふるえるこえで そういいました。 「わっ!」 ぎんこうごうとうが ひとこと さけぶと、そのてから ピストルが ゆかに おちていきまし た。 「しずかにしろ!」 そこへ けいかんが なんにんか はいってきました。 みんなで とりかこみ、ぎんこうごうとうを つかまえました。 ぎんこうごうとうは ぜんぜん ていこう できませんでした。 ぎんこうのなかは ほっとした くうきに つつまれました。 マコちゃんと おかあさんも ほっとした ようすで かおを みあわせました。 ほかの ひとたちも えがおを みせています。 ぎんこうの かかりの ひとたちも おちつきを とりもどした ようです。 「それにしても へんな ぎんこうごうとうだなあ。 ピストルを ゆかに おとしちゃう なんて…」 といいながら けいかんが ぎんこうごうとうに てじょうをかけて パトカーの ほうへ つ れていきました。 (にんじんうさちゃん ありがとう) マコちゃんは おもわず そうつぶやきました。
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最終更新日
2009年12月06日 16時13分24秒
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