|
カテゴリ:カテゴリ未分類
「造船の巻」のシリーズも16回まできましたが、今日部屋で物を整理していたら、こんな写 真が見つかりましたので、番外編として紹介します。
詳細は下記です。 1994年9月29日に発生した台風29号で、当時三重県津市のNKK津製作所の岸壁に係 留されていた15万トンの大型貨物船(全長260メートル)2隻のロープが切れ、岸壁から 流されてしまいました。 2隻は嵐の中を漂流し結局、津市の御殿場海岸へ漂着しました。 新造船でエンジンは動かず、乗組員も乗船していないため船のコントロールはできず、造 船所としてはなす術がなかったのでしょう。
これらの写真は10月1日に撮影されたものですが、その日は土曜日だったこともあり、津 署の調べでは、2~3万人の見物人が海岸へ訪れたそうです。 その後、船は撤去されましたが、2隻を海岸から離礁させる作業に、数億円かかったとさ れています。 大型貨物船が砂浜に座礁したという物珍しさもあって、見物人が殺到したのだと思われま すが、そういえば当時、海岸に屋台が出たり、近所の店屋が急に忙しくなった様子を紹介 したテレビのニュースを見たことを思い出しました。 ともあれ、この2隻の新造船が砂浜にまっすぐ立っているということは、船底がフラット(平 ら)な構造であることが判りますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|