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カテゴリ:マクドナルドの考え方
日本マクドナルドCEO、原田泳幸。 彼が、ある時、仕事で長崎県へ行った時の話。 仕事を終えて、長崎空港へ向かう途中、 フライト時間までゆとりがあったので、 彼は運転手さんにお願いして、少しだけ実家に立ち寄らせてもらうことになった。 あいにく、原田社長のお父さんは出かけており、 家には、お母さんがひとりいるだけでした。 原田CEO ”ちょっと寄っただけだから、もうすぐ行かなきゃならないんだけど、 親父になんか服でも買ってあげて ” と言ってお金を封筒に入れて渡した。 お袋は ”ありがとう、ありがとう”と何度も言って封筒を受け取ると。。。 庭先に停まっている、乗ってきた車に気づきました。 ”あの人、誰ね?”と聞いてきました。 わたしが、”運転手さんだよ”と答えると。。。 お袋 ”なんで黙って待っとらすと(待たせているのか!)と驚いていました。 原田CEO ”運転手さんだから、待っててもらっているんだよ ” お袋 ”座敷に上がってもらって、お茶でも飲んでもらわんね”と言います。 原田CEO ”車の中で待つのは運転手さんの仕事だからいいんだよ ” お袋 ”そういうわけにはいかん。母さんの気持ちが許さん”と言って、 お盆にお茶とお茶菓子をのせて、運転手さんにお茶を出します。 出発する時には、 ”どうぞ息子をよろしくお願いいたします。”と頭を深々と下げるんですよ。 今から三年前、 原田が、日本マクドナルドCEOとなッたとき、 前社長が退任することになった。 すると、ある新聞が、 ”原田新体制と意見合わず、確執か”という記事が掲載されたことがありました。 さっそく新聞を見たお袋から電話がかかってきて、 お袋 ”前の社長さんとケンカしたと?”と言うわけです。 原田CEO ”ケンカなんかしていないよ” お袋 ”だれとでも仲ようせんば”と子ども扱いされてしまいました。 また、あるときは 日本経済新聞社の雑誌に、 ”マクドナルドのサクセスストーリー”という6ページの特集が、 組まれた時がありました。 わたしが話すよりも、 社員達がこの数年間を振り返って話すほうが良いということで、 社員のインタビューが記事になると。。。 近所の人から、 ”あんたんとこの、息子さんの会社出とる”といって雑誌を持ってきてくれたらしく、 お袋 ”なるほど。見たら、ほんとうによう社員の人は頑張ってくれてるね。 皆さんによう感謝せんばいかんよ” と、やっぱり、子ども扱いでしたよ。 お袋のこうした言葉を聞くたびに、 ”東京に出て忙しく働いている”といっても、 人の心の大事な部分を忘れてはいけないな、と強く感じるんです。 いくら、”ピープル・マネジメント”と偉そうなことをいっても、 人間関係の本質を忘れてしまったのでは、本当の成功とはいえないと思うのです。 キャリアを追い求めるあまり、 家庭も、趣味も、社会貢献も、犠牲にして、仕事のみの人生を送る人がいます。 しかし、仕事とは、人生の中にあるものです。 決して、 仕事のなかに、人生があるのではないのです。 原田はいう ”求めるものが少ないほど、人は幸せになれる ” お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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