テーマ:今日のワイン(6038)
カテゴリ:ワインな噺
ヴァンネット破綻に関してワイン研究家の堀賢一氏によれば
「ボルドーワインの流通に携わる人間がみれば、運用に関する報告が粉飾されていたのは明らかでした。具体的には、購入したワインの『時価(資産価値)』としていた『流通価格』は、ボルドーやロンドンでの業者間取引の価格ではなく、日本における小売価格でした。プリムールでの購入金額と日本での小売価格を比較して、『こんなに値上がりしています』と書いていたのです。(中略)また、ボルドーのトップシャトーの2000年ヴィンテージは、利回りが300%以上あったはずなのに、実際に投資家に還元されていたのは50%程度だったように記憶しています。『残りの250%はどこに行ったのだろう?』と考えていました。」 とのこと。 また某大手経済新聞社から(ヴァンネットについて)コメントを求められたときに、『リスクが高い』とか『運用報告書が不透明』等の批判的なコメントをしたが掲載されず、かわりに某有名ソムリエの『ボルドーのシャトーワインは必ず値上がりする』といったコメントが掲載されたようです。 某大手経済新聞社の記事は見つけられなかったのですが、PRESIDENTの記事、週間ダイヤモンドの記事、SPAの記事とかを読むと、まあ、見事にワイン投資を煽ってる人がモノスゴク偏ってるのがわかりますねぇ...... 今から18年前、漫画ソムリエのコラム「ワインの自由」のなかで堀氏は「ワインへの投機はギャンブルに他なりません。この投機は、購入するワインの需要が供給よりも常に優っていることが前提となっているため、この需給関係がひとたび崩れれば、価格が暴落することが目に見えています。」と書いているんだよね。 ”投資”ではなくて”投機”なんだよな。 堀氏のコメント全文はこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年03月12日 07時29分22秒
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