カテゴリ:旅
近鉄というのは、いろいろな会社が敷設した路線を次々と吸収合併する形で大きくなった会社です。そのため支線がかなり多い。最近になって一部が独立して別会社になっていますが、南大阪線沿線の支線はまだ残っています。この日は道明寺線、長野線と乗車して、次の支線へ向かいます
河内長野から古市に戻り 尺土までやってきました。ここから乗るのは御所線です。近鉄南大阪線の支線はいずれも短いのですが、御所線も短い。わずか5キロしかありません。ということで 途中2駅あるものの、すぐ到着 ところで「御所」を何と読むかお分かりでしょうか?奈良県だということを考えると、スポーツ好きの方は分かっていると思います。答えは「ごせ」。ラグビーの強豪校である御所実業があります。少し前までは御所工業でした。花園ではシードされるような強豪校ですから、なじみの言葉。その意味でスポーツの力って凄いなぁ、と思います。普通は「ごしょ」と読んでしまいますよね その御所駅は こんな感じの駅。駅前にはロータリーがあってタクシーも待っています。線路の先は頭端の形ではなくホームから少し離れたところで終わっています。その昔は延伸計画もあったための名残だとか そして御所といえば、もうひとつ訪れなければならない場所があります。3月上旬、和歌山線を旅した時に降りたくても降りられなかったJR御所駅です 私も初めてのものですから、至近にあることは分かっていても、パッと見える所にないのですぐには分からない。ただ近鉄駅のロータリーの先にわずかに線路が見え、商店街がある。おそらく商店街がJRの駅まで続いているんだろう、と歩き始めると踏切に到達。踏切から左側を見ると駅のホームがあったので、テクテク歩いていくと駅に着きました。ただし 私が求めていた駅舎ではなく、プレハブの無人改札口があるだけ。ICカード専用の改札口だと書かれています。どうやら駅舎は逆側にあるらしい。国鉄時代からの駅でよくあるパターンで、駅が人の往来を阻んでいる典型的なパターン。駅前に住んでいながら、駅まで徒歩10分なんていうのもよくあるのですが、まさにそれです。しかし近鉄の駅の逆側に駅舎があるなんて想像もしなかった。利便性を図るため、このような小さな改札口を設けるのも、最近これまたよくパターンなんですが、無人駅ならこのまま抜けていけばいい。ただし御所駅は有人駅です。しかも私はホームに興味があるのではなく駅舎を見るために来た。となると改札を出る時に面倒なことになります。まぁ「無人改札のICは通しました。駅舎を見たいので一瞬、通らせてください」なんて言えば問題ないのだろうけど、それを言うのも面倒なので、グルリと回り込むことに そして ジャーン。到着しました。いやぁ、見れば見るほど渋い木造駅舎ですね 資産票を探すとありました 明治29年に建てられた駅舎が今も現役です。明治29年といえば1896年。まだ19世紀。つまりは120歳を超えている駅だということです。うーん、これはいい 思わず待合室にあった駅の歴史を熟読してしまいました そして次は、これまた渋い木造駅舎が残る吉野口に行く予定で、近鉄でも行けるのですが、さすがに近鉄駅まで再び歩き、一度尺土まで戻って乗り換えとなると面倒だし時間もかなりかかる。JRなら3駅です。このあたりの和歌山線は1時間に1本と本数は多くありませんが、時刻表を見ると20分ほどで来るらしく、ここは210円払ってJRで行くことに 昔はおそらく長い編成の列車が走っていたと思われる。長いホームでしばし吉野口行きの電車を待ちます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.05.22 20:09:19
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