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2002/07/22(月)23:27

美しく見える距離

昔、と言っても今から10年ほど前に、新宿の安田火災ビル?に、ゴッホの「ひまわり」を観に行ったことがある。分厚いガラスのショーケースの中にある「ひまわり」をしかと観たくて、ガラスにへばりついてそのタッチをチェックしようとしたら、油絵特有の絵の具の塊の渦に、私は飲み込まれそうな恐怖を感じたことを良く憶えている。順番待ちをしている人にその場を譲って、人と人の間から眺めた「ひまわり」は、迷い込んだ森の中で見つけた一筋の光のように暖かく、美しい絵に思えて、不思議な感覚に囚われたこともよく憶えている。人によって、美しさを感じる尺度は様々だろう。荒々しいタッチに憧景を抱く人もいれば、か細く折れそうなラインにはかない美しさを感じる人もいる。私はどうも、ある程度、自分だけがわかる距離を置くことで美を感じるタイプの人間のようである。それは、物だけではなく、人間関係に置いてもしかり。美しく、辛い思いをしない距離で万人と付き合うことができたらきっと物凄く楽なんだろうな。それがうまくできないのは、人間と向き合う感情は自分ひとりのものではないからなのだろう。あの人とはこの距離で、この人とは肌が触れ合うくらいに…といくら自分ひとりで定義を作っても、相手も同じようにとはなかなか難しい。だから人生っていいものなのかもしれないけれど…なんて、31歳になってからちょっと考えてみたりしているりえりんなのでした。りえりん風哲学…まだまだ続きます(笑)

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