大阪発！おいしいワイン見つけたぞ

メトード・アンセストラルのランブルスコ初体験です。

ガス圧の低い泡モノのフリザンテという部類にこのワインは入ります。
メトード・アンセストラルは古式醸造法といいますか、同じ泡モノでもシャンパン方式と
大きく違うのは、

一次発酵途中で残糖あるワインを瓶詰めして瓶内二次発酵をさせるんですが、
その際にティラージュと呼ばれる、酵母とショ糖の添加を行ないません。
その無添加的なところが昔ながらの自然な醸造法ですね。


その為、発酵力が弱いため、ガス圧のやや低めのフルザンテに仕上がるんです。

普通ならこの後、澱を除去して瓶詰めしますが、



何とこのワインは、そのあと「何も手を加えず」そのまま出荷されてるんです。



つまり澱が残ったまま、瓶の中でワインと寝かされてるというわけです。
色はそのせいで濁りがあります。
にごったチェリービールの様な赤濁色。香は酵母っぽさが残ります。
にごりがあるし、味わいは旨みも多いのかなと思いきや、思いのほかさっぱりしたテイスト。
ただ同じランブルスコの辛口のものに較べると複雑味は感じられます。

微炭酸、甘さはなく、渋みは少なく、さらっとした喉越しでした。

今までに飲んだことのない貴重な一本でした。

【カビッキオリ・ランブルスコ・アンセストラル　￥２８８０】

【カビッキオリ・ランブルスコ・アンセストラル　￥２８８０】



そして次に飲んだのがノヴェッロ２００７。

良い年のノヴェッロ（新酒）は翌年の夏場にやや冷やして飲むと◎ということで、

船便で入ったお手ごろのノヴェッロをこの時期まで残しておきました。

色はやや濃い目のルビーレッド。
まだフレッシュな印象の生葡萄の華奢な香。
まだまだフレッシュさを残した、スッキリとした酸味とかすかな果実の甘味。
渋みも予想以上にありました。
それらが冷やしていることもあってきゅっと閉じ込められたようなしまりのある喉越しです。

新酒とは思えないくらいしっかりしたボディ感です。

これを飲む限り２００７年産のトスカーナの赤の期待度が高まりますね。


【ノヴェッロ・トスカーノ２００７　￥１１８０】