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柿崎和泉守@ Re:『天と地と』 Heaven and Earth(04/25) 映画で残念に思ったのは、まず刀八毘沙門…
背番号のないエース0829@ Re:『ベルリン 映画「風の電話」に、上記の内容について…
Sep 26, 2007
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テーマ:お勧めの本(7264)
カテゴリ:Book
ヒギンズが1971年に発表した冒険小説。舞台設定がちょっと変わっているので、あまり期待していなかったが、意外に面白かった。

1930年代の南米・アマゾン川流域。郵便飛行に従事している英国人パイロット、ニール・マロリーはふとしたことで第一次大戦の撃墜王サミュエル・ハナと知り合い、行動を共にする。当時のアマゾン奥地には未開の凶暴な部族がおり、ハナとマロリーの拠点となるランドロ村から少し奥にはいれば命の保証はなかった。そんな中で繰り広げられるマロリーとハナの衝突、アメリカ人歌手ジョアンナとの出会い、地元の悪党アヴィーラとの小競り合い・・・。これらがクライマックスに向けて一斉に走り出す。

未開のジャングル奥地が舞台というのはヒギンズ作品にしては珍しいかもしれない。相変わらず情景描写が巧みで、雨ばかりでいつも地面がぬかるんでいる寒村ランドロはまるでフリードキンの映画『恐怖の報酬』(1977)に出てくる町にそっくりで、登場人物たちのやりきれなさが鮮やかに描かれる。

この作品の魅力は、主人公マロリーの成長であろう。最初は小僧っ子だったマロリーもハナに騙されたり、ジョアンナに翻弄されたりしていくうち、次第に逞しくなってくるのだ。そしてもう一つの魅力はハナである。落ちぶれた老パイロットであるが、最後に素晴らしい輝きを見せる。そういえば悪党のアヴィーラもだ。脇役・端役に至るまで、過酷な運命と戦い「誰一人として安閑と生きている者はいない」と言う点は他のヒギンズ作品と共通。お勧めである。

こんな感じか。





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Last updated  Sep 26, 2007 11:16:18 PM
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