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オイラのブログ(『WALKERAとV911と瓦斯風呂』の『改造と修理』が好きなの)

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March 5, 2011
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カテゴリ:ガンダムっぽい話

GOGGと呼ばれた機体がある。
大戦中期、Z公国軍が地上展開し、勢力が拮抗していた頃、
局地戦機として投入された水陸両用機である。
分類上は水陸両用機となってはいるが、
実のところは長時間の効果的(実戦的)陸上稼動は不可能であった。
そうは言っても、紛れも無く、両軍を通じ実際に戦線に投入された
水陸両用実用第壱号機である。



当時ほとんどの点に於いて(水際であるならば)、
前線に投入された量産機の中でも郡を抜く機能性能を備えていた。
高速陸上運動不可能、と最外装装甲の耐弾性(耐ビーム性)と、
長時間陸上稼動が不可能な点以外は、文句無しの最高性能であったのだ。
特筆すべきは本体腹部に内装された二連過電子ビーム砲の性能で、
連射性能、出力等、
当時の宙間駆逐艦の副砲と同レベルの性能を備えていたのである。

但し…
その強力無比なる火砲も、
脚部が水中にある状態(この場合は稼動に制限無し)か、
或いは腰部ビーム砲後方の水タンク内に充分な砲冷却用水が有る場合に
限られる。
連邦側に対し携帯型ビーム砲実用で後れを取った
公国側がとった苦肉の策の現れである。

当時ビーム兵器の携帯化を妨げていた技術的な重要課題は二点有った。
一つは砲が要求する大電力問題、
(これは連邦側が圧倒的に先進しており、
件のCAP技術開発成功によりGDMモデルへの標準装備化へと繋がった)
もう一つが廃熱冷却問題であった。
この機体は、この二点の問題点を、
機体構造的に無理やり力技で解決、実用化したのである。

大電力問題は、
大型筐体に無理やり詰め込んだ大型炉から直接電力供給し、解決。
廃熱問題は、
その機体周囲に無尽蔵に存在する「水」を利用し冷却する事で解決。

この機体は標準的な冷却材だけでは解決しない熱問題を、
周囲に絶えず水が有る事を前提に解消しているのだ。
この対策は、ビーム砲の冷却だけに留まらず、
その砲の為に肥大化した炉自体の冷却策としても一部採用されており、
陸上行動時の冷却水タンクは例え一度もビームを撃たなくても、
歩いているだけで、2時間もするとカラになってしまうのである。
全く移動する事無く、固定砲台状態であった場合は
ビームたったの5連射でほぼカラになってしまう。
これでは陸上で有効な作戦行動はとてもとる事は出来ない。
しかし、脚部が水に浸かっていれば、充分な冷却水が連続摂取できさえすれば、
それこそ駆逐艦並みのビーム連射をしながら
(超鈍足であるが)移動が可能であるのだ。
水際ならば無敵に近い「攻撃力」だったのである。



さらに、当該機で実用となったフリージーヤードなる、
防音波探査、防機雷起動(爆発)システムの効果は凄まじく、
それまでの探知、防護システムはほぼ無力化されてしまい、
暫くの間は、事前にMS(スプレイガン装備のGM)を
水際に常時警戒配備する以外に有効策は無く、
海中から突然、駆逐艦の副砲塔砲座が現れるのに等しいその状態は、
港湾施設守備の観点からは、それまでに味わう事の無かった恐怖であったのだ。

(但し件のFJYシステムは何故かそれ以降の水中機には採用されていない、
一説によると、その素材から発生するガスが実は猛毒であり、
海中汚染に目をつぶったとしても、
潜水艦内部での運用時に桁違いの危険性を伴ってしまい、
一般化を断念したのではないか?と言われている)



また、この機体はMSの移動に係わる問題点に対して、
水中(水上)限定ではあるが、一つの方向性を示す事になった。

計画当初から、MSの移動基地なりえる機能を備えた潜水艦に搭載、
潜水艦単艦(或いは潜水艦艦隊)にて移動の後、発進。
母艦に影響の無い距離まで移動の後、作戦行動開始…
と従来の海上航空機動艦隊と同様な運用法が想定されていた。
しかし、実際に本機の海中稼動試験をしたところ、
開発側の想定以上に単機での航続距離が伸びる事が判明したのである。
伸びる…というレベルではなく、母艦が不要なほどだったのである。
実際の作戦行動では、数日間単機での行動などは取れる筈も無く、
母艦は当然不可欠となるのだが、
只単にスペック上の数値の話であるのなら、
1週間以上の単機移動が可能であるのだ。
巨大な筐体の中の巨大な炉、強力な推進機関を備えた結果、
なんとアイドリング状態であっても
水上艦隊とほぼ同程度の速度が可能であったのだ。

数々のシュミレーションがなされ、
その中で効果的と評価され実施されたプランの一つが以下である。

潜水母艦で標的付近まで移動、GOGGを戦闘装備で発進、
発進後は母艦は速やかに作戦領域を離脱、母港に帰還、
最低限の補給及び別のGOGG隊を搭載し、すぐさま別の作戦に参加というものだ。
パッと見、特攻とも取れるが…
作戦後のGOGGはスペック上は自力帰還が可能なのである。

  もっとも全く被弾しなければの話ではあるが…

この運用方法は、母艦とGOGGの数量バランスが取れず、
効率的な母艦の運用が出来なかった問題点に対し
本機の航続距離を理由に作戦立案本部がデッチ上げた空論であった。

基本的に潜水母艦クラスは一部の実験艦を除き、連邦側の鹵獲艦が殆どで、
その数量は減る事は有っても、増える事は無かったのである。
MSは造れても、作戦行動に足りる数量の潜水艦は造れなかったのだ。
一見合理的に見えたこの運用方法は、後述する本機の基本的問題点と合わせ、
結果多大な被害を生み出す事になってしまった。
被弾してしまっても、近海に母艦が居れば回収できた筈の機体を数多く放棄
(鹵獲或いは自爆廃棄)せざるを得ない場面が多発したのだ。

(下に続く)





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Last updated  March 5, 2011 11:01:29 AM
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