カテゴリ:読書
ネバーランド (集英社文庫)
作者:恩田陸 出版社:集英社 舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。ひとけのない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇がはじまる。そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけに起きる事件。日を追うごとに深まる「謎」。やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになってゆく。驚きと感動に満ちた7日間を描く青春グラフィティ。(「BOOK」データベースより) 1人は子どもの頃に母を亡くし、父は天文学者で 種子島宇宙センターに行きっきり。 1人は妾の子。 1人は両親が離婚調停中。 1人は「(家に)帰る」ということに嫌悪を感じている。 作者のあとがきによると、最初の統(おさむ)は「書いてて 楽しい」、光浩は「背負わせた過去のことを済まなく 思っている」、寛司は「私が男だったらこんな男になりた いという理想」で、美国は「いい奴だがまともすぎて 書いていて物足りなかったかもしれない」だそうです。 4人がそれぞれ丁寧に丁寧に描かれていて、私の心に 焼きつきました。 彼らの抱える事情は辛いものもあったけど、乗り越えて 成長するだろう爽やかなラストがよかった。 私的には、↑↑「驚きと感動に満ちた7日間を描く青春 グラフィティ」って感じとはイメージが違うんだけどな。 もっと静かに坦々と流れる時間に身をまかせながら 読みました。 恩田陸さんの本は、ずいぶん前に「六番目の小夜子」しか 読んだことがなかった。これは推理小説・・・?と思って 読んでしまったせいか、なんかすっきりしなかった 印象がありました。 ネバーランドを読んで、恩田さんの別の作品も読んで みたくなりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.05.30 11:24:03
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