大槌町でのコンサート
先週の土曜日 岩手県 大槌町に行きました。港近くのこの一帯は繁華街だったそうです。今は見る影もありません。所々にまるでアルミ箔を握りつぶしたような姿の車が放置されていました。がれきの山も無数にあります。この日は穏やかな海。でも津波がこの町を一瞬で飲み込んでしまったのですね。大槌町役場です。2階まで津波が到達し町長さんと職員の方々が流されたそうです。地震のあった日、防災会議のさなかの出来事です。役場の時計。。津波が来た時刻をさしています。この時計震災後に自力で針が動いている と話題になりました。震災後数日は2時46分をさしていたのが、ある日津波が来た時刻まで動きそのまま止まって現在に至るそうです。そこには音のない悲しみだけが佇んでいました。「ここは繁華街だったんですよ。お店もたくさんあって車も人も大勢行き交って。。。消防署、学校、文化施設。確かにそこにあったはずなのに。大槌保育園でのコンサート。まだ電気が通っていません。自家発電機を持ち込んで童謡を歌ってきました。ほかにも同行した花火職人による打ち上げ花火のプレゼントもありました。こどもたちはみんな元気。子供たちの笑顔のために来たのか。それとも子供たちの笑顔が見たくて来たのか。どちらにしろ、こどもたちがこの悲しく静かな町で笑顔の花を咲かせてくれていたことにとても救われました。最後に。。つらい映像ですが私たちは決して忘れてはいけません。今もなお苦しい思い出を背負ってここで頑張っておられる方たちのことを。