カテゴリ:プロ野球
とうとう、プロ野球史上始まって以来の、ストライキが行われることになってしまいました。
私は、今日、ずっとBS1でホークスvsライオンズ戦を見ていました。 最初、今日の労使協議の期限が17:00とされていたのですが、とりあえず、2時間延長というニュースが流れてきて、試合が始まっても、まだ結論が出ていなかったため、試合を見ながらも、とても気になって気になって仕方ありませんでした。 19:00を回った頃から、Yahooのスポーツニュースを何度も何度もクリックしましたが、なかなかニュースは入ってこず、半分以上ストライキを覚悟しつつも、落ち着きませんでした。 何時頃か忘れましたが、緊急のBS ニュースで「まだ協議中」と流れました。 そして、21:00過ぎだったと思うのですが、速報のテロップが流れ「ストライキ決行」と書かれていました。実況の小野塚アナも「今速報が入りました。明日・明後日、ストライキが決行されることになりました」と、ほぼ時を同じくして告げました。 その瞬間、私は覚悟はしていたはずなのに、何かとてもとても悲しくなってしまいました。そのときは、なぜ交渉が決裂しストライキに到ったのか、その理由までは述べられませんでしたけど、おおよそ見当はつきました。これほど選手会が頑張って、ファンも後押ししているのに、経営者側には届かないのかな…、と。 試合は、結局6-2でライオンズが勝ちました。 ナカジ~の素晴らしいHRもあったし、ライオンズにとっては理想的な試合展開で、松坂くんも10勝目。ほんまに、いつもやったら、大騒ぎして、タグやら顔文字やらたくさん使って、試合のことを書いているところでした。 でも、今日は、どうしてもそういう気持ちになれませんでした。 自分でも、こんなに悲しくなるなんて思いませんでした。 ヒーローインタビューが終わったあと、協議後の球団側代表と、古田選手会長の記者会見の様子が(一部ですが)流れました。 最初に、球団側の声明が読み上げられました。ほんまに、事前に用意されたものをただ読み上げているだけでした。最初に「日本プロ野球選手会がストライキを計画しています。」と読み上げられた瞬間、もう、すごく腹が立ちました。何か、あたかも選手会が一人悪者みたいな言い方でした。 その後の文章も、「誠心誠意」とか、「謙虚な気持ちと真摯な姿勢」とか言ってましたけど、思わず画面に向かって「嘘つけ!!」と叫んでしまうほど、その言葉はむなしく響きました。 (NPB側の「声明」はここをクリック) 次に、古田選手会長が、選手会側の立場を説明しました。最初に、「署名活動等して頂いたファンの方々に、こんな結果になってしまって申し訳ない」と謝っておられました。もう、それだけで胸がつまる思いでした。その後に続く言葉も、まさに誠意が込められていて、いかに苦渋の選択だったかを如実に物語っていました。 古田さんの言葉は、まさに「語られて」いました。まさに「読む」と「話す」の違いでした。 (選手会側の見解は、ここをクリック) その後も、ニュース番組で、ずっとこの問題を見ていました。 見れば見るほど、選手会側のこの苦渋の決断を支持したい!という気持ちになりました。 BS1の放送では流れなかったけど、経営者側が「このストは違法・不当」「損害賠償請求もする」と言っていたことも知り、ますます腹ただしくなってきました。 私の、今回のストの正当性に関する見解は9月6日付の日記に書いておりますので、繰り返しませんが、参照して頂ければ幸いです。 そして、百歩譲って、近鉄とオリックスとの合併が経営上真にやむを得ないものであったとしても、なぜ、来年度からの新規参入に「最大限の努力をする」と言えないのでしょう? 現に、ある程度、具体的な案を持って、新規参入に名乗りを上げているところもあります。どうして、何とか来季以降も12球団以上でという努力さえできない、いや、しようとしないのでしょう? 経営者側は「公正な審査をするには時間が足りない」みたいなことをおっしゃっていましたけど、なぜ、公正な審査をしようとしたら時間が足りないのか、その説明はなかったと思います。 球団を減らす方向での話は強引にでも短時間でやろうとしているのに、なぜ、増やす方向での話にだけ「時間をかけ」ようとするのでしょう? 何か、私たちの見えないところで、見えない力が働いているような気がしてなりません。 そう思うのは、邪推でしょうか…。 何か、書いていたら、よけいに悲しくなって、涙が出てきそうになってきました。 最後にもう一度 私は、選手会側を、今回のストライキの決断を、断固支持します。 頑張れ、選手会! この文章に対する、ご感想・ご批判等、お待ちしております。 追記 さっきまで、すぽると、見てました。 西武、ダイエー等で球団代表を歴任された、坂井保之さんが生出演されていて、 「(新規参入の)審査に時間がかかるから、来季は無理なんてあり得ない。4ヶ月もあれば十分なはず。」 とおっしゃっていました。 様々な球団の代表を歴任された方の言葉だけに、重みがあります。 また、一緒に生出演されていた谷沢健一さんも、 「以前に、南海→ダイエー、阪急→オリックスの身売りの時も、日本シリーズの最中だったけど、あんな時期に発表して、それでちゃんと時季シーズンからやっていた。今回だって、時間がないはずがない。」 と見解を述べておられましたけど、全く同感です。 また、坂井さんは、 「根来コミッショナーは、各球団にマル秘文書で『選手会の行おうとしているストは、違法ストで正当性がない』『損害賠償も請求できる』という文書を配っていた」 とも述べていました。 これが、本当なら、事は重大です!根来氏は、確か、元検事総長、だったかな、とにかく、法曹界出身だったはず。そして、コミッショナーは、中立的な立場で物事を判断しなければいけないはず。 そのような立場の方が、こんな、一方的かつ誤った見解を事前に配布していたとしたら、大問題です! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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