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ついに札幌にも一昨日から本格的な冬がやってきた。地面には根雪がつき、路面はつるつるである。足に力を入れてふんばって歩かないと、転んでしまう危険な季節の到来だ。
今朝、ワイドショーのオープニング映像に札幌が写っていて、みんな「なんて澄んだ銀世界!」みたいな牧歌的なコメントをしてたけど、実際は生活が絡むから雪国に住むのも結構大変なのよ~~。 ここ最近、やたらかったるくて外に出る気がしなくて、家にこもりがちなのも、天候要因が大きいんだろうな。今年は朴さん化(何事にも淡々とドライに対処)してきたせいもあって、例年よりは精神的な動揺が少ないが、それでも午後3時になると真っ暗になるような毎日が続くと、深層心理に影響を及ぼすんだろう。北欧で日照不足による冬期鬱病が起きるというのは非常にうなづける事例である。昨日なんて11時半に眠ったのに、朝もだるくて中々すぱっと起きられなかった。栄養にも気を使っているのにな~...。 昨日の日記に書いた通り、体調は悪いし、精神的に動揺するわで鬱々としていたので、ここは癒しの音楽を....☆という一心で、ずっと矢野顕子さんのアルバムを聴いていた。 高校時代の友人で、スペインでピアニストをしている子がいるのだが、彼女が凄い矢野ファンで影響を受け、ライブも何度か一緒にいった。彼女はプロなので、実に音のセンスのいい子であった。私はもともと坂本龍一が好きで、矢野さんは彼の奥様(今は元.奥様だけど)ということもあり、音楽は以前から知ってはいたが、ちゃんと聴くようになったのは大学生からである。 何が凄いって、ジャズピアノを基礎に紡ぎ出される音楽の奔放さ...作曲だけではなく、その歌唱を含めた演奏法のオリジナリティまでもが、日本人離れしているという点であろう。10代の頃から天才少女と呼ばれて、東京のジァンジァンで即興ライブをして周囲を唸らせた、という経歴もさもありなん。彼女の音楽はとても斬新なものと、古典的なものが同居しているところが興味深い。御本人のキャラクターも、アヴァンギャルドなものとクラシカルな部分が同居しているように思える。 でもでも、一番矢野さんの音楽ですばらしい!と思うのは、彼女の作る日本語の歌詞の美しさと純粋さにある。私は洋楽の洗礼を受けた人間なので、音楽は音がきれいなのが全てだと思っている節がある。が、矢野顕子さんの歌詞はとてもリリカルで、なんというか...シンプルに心を動かされる。ある意味、極めて詩的な音楽といえよう。 それは決して大袈裟な感動ではなく、日常生活に埋もれがちな、小さな幸せを発見するような喜びがある。聴いている人の感性にそっと寄り添うような、そんでもって心が洗われるような...そんな趣もあるなぁ...。 彼女の作詞のポリシーとして、決してセックスを扱わないことと、恋愛以外の愛を描きたい、というものがある。恋愛は非常に独特ですばらしい感情だが、人間の一生の中で、恋愛が占める割合なんて、実はそう大きくはない。それ以外への愛情(友人だったり家族だったりペットだったり自然にだったり...)も、人生を構成する大切な要因だ。なので矢野さんの世界はその類の愛情もたっぷり描かれている。そして、そのポリシーはとても彼女の作る音楽とマッチしているように思う。 騒々しく猛々しい、声高に主張する音楽が溢れる現代、心底矢野さんの音楽に癒されたいな~と思う時があるのだが、これって男性が女性に求めるもの、そのものかもしれないなぁ(笑)。なんというか、御本人も菩薩みたいなところがあるもん。ライブのMCを聞いてるだけでも、その話し方のまるで少女のような可愛らしさに打たれる...(同じ女なのに!)。そんでもって大いなる母性と、コケティッシュな色気をも感じる素敵な方で、私は将来あんな風になれるなら、年を取るのも悪くないなぁ~と正直思っているのだ。しかし彼女は、「あたしン家」(けらえいこ作のマンガ)に出てくるおかーさんと自分がそっくり!!と断言していて、そんなとこもお茶目である(あの、笑えてラブリーなおかーさんはうちの姉妹の間では超有名なのだが..皆様御存じ?)。 ちなみに今日聴いているのは10年程前の「LOVE LIFE」というアルバムで、このタイトル曲は私のテーマソングのような曲である。 あ~~ん、今日で一ヶ月を切るのに、全然彼にメールも電話もできないよう><! なんだか、とてもじゃないけどそんな気分じゃーないのである。困ったな~...。 ~今日のごはん~ 朝食:ごはん、ビーフストロガノフ(牛肉、玉ねぎ、エリンギ) 昼食:お弁当:さけわかめごはん、豚のしょうが焼、ゆでブロッコリー、海老すりみ揚げ(しそ風味)、ひじき煮(市販品)、麦茶、みかん 夕食:ごはん、鶏だんごと春雨とチンゲンサイのスープ、魚介のXO醤いため(市販品) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004年11月30日 23時18分19秒
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