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March 28, 2008
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カテゴリ:健康・ダイエット

みなさん、こんにちは。

現在、あるテストの準備で長時間机に向かうことが多くなっています。

さすがに6時間近く同じ姿勢でいると疲れがなかなかとれなくなってきました。

一生勉強とはいえ、若い体力のあるうちにスポーツ、勉強を存分しとかないと

あとで無理はききませんよね・・・・・・・

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(転載開始)

nbsp;

脳画像で境界性人格障害の脳異常を同定

ニューヨーク長老派教会病院/コーネル大学Weill医療センター精神科・神経科指導医のDavid A. Silbersweig教授らによる学際的研究チームは,新しいアプローチを用いて,境界性人格障害患者の核心的な問題に関連する脳の重要な領域の活性を画像化し,この深刻な精神疾患に新たな光を投げかけた。その知見は,American Journal of Psychiatry(2007; 164: 1832-1841)に発表された。

革新的な脳スキャン技術を利用

 筆頭研究者で同大学Weill医学部精神医学・神経学科にも所属するSilbersweig教授は「結論を出すには時期尚早であるが,今回の研究は健康人と患者の,否定的感情を背景に行動をコントロールしようとするときの機能的な相違を正確に指摘している。このような初期の洞察は,さらに優れた標的を絞った将来の治療の基礎となるであろう」と説明している。

 境界性人格障害は,米国人の2%が罹患する重度の精神疾患で,患者の生活や人間関係を大きく破壊する。それにもかかわらず,生物学的原因はほとんど解明されていない。同障害の特徴は,衝動性,情緒不安定性,対人関係障害,怒りなどの否定的感情の優位性などで,薬物依存,自傷,さらには自殺などを伴うことがある。
 

同教授は「今回の研究では特に,否定的感情と衝動性(境界性人格障害患者が怒ったときに破壊的な行動を取る傾向)との関連性を調査した。他の研究は,否定的感情の状態あるいはこの種の行動脱抑制を調査していた。この 2 つは密接に関連していることから,われわれはその原因の解明に努めた。したがって,否定的感情状態と行動抑制の相互作用に関する実験に専念した」と説明している。
 

研究チームが開発した先進的な脳スキャン技術により,関心のある脳領域を高い感度で検出することが可能になった。同教授らのチームや他の研究者によるこれまでの研究から,感情の存在下における行動抑止能力にとって腹側内側前頭前皮質内の脳基底部の領域が重要であることが示唆されていた。

 残念ながら,機能的MRI(fMRI)を用いて,脳のこの部分の活性を追跡するのは非常に困難であった。研究者らは「位置的な問題のため,多くのシグナルが失われる」と説明している。しかし研究チームは,これらの問題を解決するために開発した特殊なfMRI活性化プローブを用いた。これにより,境界性人格障害患者16例と健康対照14例の研究が可能になった。

否定的感情で衝動調節が不良に

 またSilbersweig教授らは,特殊なfMRI神経心理学的アプローチを用いて,go/no go検査を被験者が行うときの腹側正中前頭前皮質の活性を観察した。
 この矢継ぎ早の検査では,被験者に特定の視覚的刺激を受けた場合にボタンを押す,あるいは押さないよう求めた。通常のアプローチを工夫して,境界性心理状態に関連する否定的単語によるテスト成績と中立的な単語によるテスト成績を比較することにより,否定的感情が被験者のテスト成績に与える影響を判定した。
 

その結果,予想通り患者群は否定的感情の単語に手こずり,やめるようにという視覚的刺激を無視して繰り返しボタンを押すなど衝動的に行動した。しかし,真に興味深いのはfMRIで示された結果であった。
 同教授らは「患者群の腹側正中前頭前皮質(膝下前部帯状皮質と内側眼窩前頭皮質)の個別領域の活性が,対照群に比べ低かった。これら領域は情動的状況における行動抑制の促進に重要と考えられており,この部分の機能が低下していると,境界性人格障害でしばしば認められる脱抑制の原因になる可能性がある」と述べている。
 

また,テスト中に怒りや不安などの感情をつかさどる扁桃体,感情の処理に関連する脳の辺縁域の一部など,患者の脳の他の領域において活性が上昇していることが認められた。
 同教授は「前頭部と扁桃体における脳の逸脱程度と,それぞれ境界性人格障害患者の行動を臨床的にコントロールすることの難しさの程度,あるいは否定的感情に対する問題の程度との間に密接な相関関係が認められた」と指摘している。

新しい治療法への期待も

 今回の研究は,境界性人格障害だけでなく,健康人が強い感情に直面した場合に感情を抑制する機序も解明している。
 それでも境界性人格障害に苦しむ患者は,この画期的な研究から最も便益を受けるだろう。付随論評は,この研究を厳密かつ組織的と評し,これまでは研究者が推測しかできなかったものを神経画像により初めて確認したとしている。
 

Silbersweig教授らは「この種の研究がさらに進めば,精神疾患が患者の責任ではなく,これら疾患ではヒトの精神的機能をコントロールする脳の回路が根本的に混乱していることを理解する人が増えるだろう。われわれは,このような洞察が精神疾患を取り巻く悪いイメージを取り除く助けになることを期待している」と述べている。
 

この研究は,さらに優れた治療法につながる可能性もある。コメントで指摘されているように,この研究は,強い否定的感情を背景にした場合の衝動性の原因となる生物学的機序を検討することによって,特定の生物学的あるいは心理学的治療法が,一部の境界性人格障害患者の症状を緩和する理由が明らかになる可能性がある。この疾患の原因となる神経学的異常に対する理解が深まれば,新しい高度な標的薬剤あるいはその他の治療的介入が期待できる。

 同教授は「将来は,各種の治療法に関連したこれらの脳領域の変化について仮説を検証する予定である。このような研究は,当初の知見の確認や,優れた治療法の開発につながるだろう」と付け加えている。
 今回の研究は,境界性人格障害研究財団とニューヨーク地域トラストDeWitt Wallace基金から助成を受けた。

(転載終了)

今回取り上げたテーマである境界性人格障害は、日本でも非常に多くみられる障害です。

感情の波が激しく、依存心も強いが、相手に対する尊敬とコケおろしという両極端にふれやすい性格が特徴です。

あなたの身の回りにもこのような人は何人か思い当たると思います。

nbsp;

通常の精神疾患と違い薬物や心理療法でコントロールするのが難しく、対人関係の問題から対応に難渋するケースが多いのが事実です。

今回の検査でもやはり人間関係をつかさどる共感能力で重要な働きをする脳の部位に異常が認められています。

衝動のコントロールがきかないのは、多くの精神疾患や人格障害などでも同じですが、境界型人格障害は、自傷行為にも向けられるため大変やっかいなのです。

いろいろ病名は分類されていますが、脳の機能でみれば、同じようなところが障害されているだけだということも分かりました。サイエンスの発達は、人間の迷信(宗教、スピリュチュアル)が入る余地を狭めてくれるので有難いかぎりです・・・・・・

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Last updated  March 28, 2008 10:24:43 AM
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