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羊さんの再来日まで二週間を切った。
そんなこと忘れるほどに羊さんに苛立ちを感じていた。 苛立っていた私は実は週末に札幌にいる間 羊さんに一切メールを書かなかった。 もちろん携帯電話からメールを書くことはできるし、 私の両親のマンションにはちゃんとパソコンもある。 でも書きたくなかったのだ。 私は恋人に対してはかなり筆まめで、 連絡もこまめにとるタイプだ。 羊さんと付き合いはじめてからも ずっと連絡はこまめにとってきた。 日本にいようとイタリアにいようと。 ドイツに一緒にいたときだって 羊さんが仕事に行っていればSMSも送ったし、 手紙だって書いたりした。 その私が三日もメールを書くことを絶つというのは もはや「拒否」に近いものがあるのだけれど さすがの羊さんもここ数ヶ月の間に 私が数回この「拒否」をするので危機を感じ始めているらしい。 でも 何を言ってもまたあーだこーだ否定されるのがわかっているから 何も書きたくなかったのだ。 当然羊さんはこれに対してキレた。 この間の喧嘩はこのことが発端となったのだ。 『キミのことすっごく心配した。 どうして“元気?”とか“おやすみ”の一言すら メールをしてくれなかったの?』 と言われたので 『そんなこと言いたくなかったから。 このまえ話し合ったことに対しての返事をする前に そんな陽気なメールを送れなかった。 何か言えばまたすぐに否定されるだけだから、 何を書いていいのか、何をどう書いていいのかわからなかった。』 と言い返した。 もちろんお説教の嵐。 とにもかくにも毎日連絡をくれなければ心配。 短くてもいい、何かサインを送ってほしい。 返事をする時間と言うのは必ずあるものなんだ、 って言ったのはさとっきーななのに それを実行しないのは不公正だ、と言われた。 人にしてほしくないことをしているさとっきーなは 本当にひどい子だ、と言われた。 不公正。 ひどい子。 もし具合が悪かったり書けない状況なら その旨をメールで一言伝えてくれればいいのに それすらもしないのは本当に不誠実だ、と言われた。 不誠実。 もし同じことを自分がされたら絶対に怒るのに どうしてそんなことをするのか理解できない、と言われた。 普通だったら書けるはずのメールが書けないと言うのは もう「拒否」状態に入ってしまっているということなのだから そんな状態で 「あなたに今メールを書ける状態ではありません」 なんて言えるわけがないのだ。 その一言すら書きたくないほど拒否してしまっているのだ。 だいたいそんなこと言えばまた心配して 質問の嵐になるのは目に見えているから言いたくない。 私がメールを書かなかったことに対して 怒りを押さえきれない羊さんが 『わからないよ。 ボクにメールの返事もくれない女の人に どうして会いに行かなきゃいけない? ボクのことを無視するのに? メールは書かないけれど会いたいです、なんて どうしたら信じることができる? 二週間毎日一緒にいるのに無視されるなんていやだよ? ボク日本でひとりで何をすればいいのさ?』 なんて言い出した。 『ちょっとメールを書ける精神状態じゃなかっただけで、 会いたくないなんて一言も言っていない。 無視されてるって感じたのならごめんなさい。 でもこうして電話をかけたでしょう。 なんで二週間一緒にいて私が無視するって話になるの? 全然関係ない話でしょう。』 『メールを無視するんだから 一緒にいても無視をするかもしれないでしょう。』 あほくさい論理。 あほくさい論理。 あほくさい論理。 鬱陶しい。 鬱陶しい。 鬱陶しい。 『じゃぁ日本来るのやめれば? そんなに言うならやめていいよ。 私は会いたかったけれど。』 そう言って電話を切った。 半日後に来たメール: 『ボクたちはもう喧嘩のことを忘れて、 来月のことを楽しみにしたほうがいいと思う。 キミに会えるのを本当に楽しみにしているから。 ボクたち今回すごく長い間会っていないから喧嘩をしてしまうんだ。 キミのこと本当にアイシュテル!!!』 喧嘩のけりもつけていないのに 何を言ってんだこいつは、と思って 『問題が解決しないうちは会いたくありません。』 と返事をした。 すると、 『問題が解決していなくても会うべきだ。 キミの問題解決のためには、ボクに会うべきなのだから。 むしろそれが問題解決につながるんだよ。』 と返ってきた。 私の言った「問題」って私たちの喧嘩、 私たち自身の問題だったのだけれど 羊さんは勝手に 「さとっきーなは自分の抱える問題が解決しないうちは ボクに会ってはいけないと思ってしまっているんだ。」 と思い込んでいるのだ。 勘違いだよ、羊さん。 また返事する気が失せた。 不公正・不誠実でひどい子。 それがさとっきーな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年04月27日 16時58分09秒
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