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カテゴリ:映画
2020年イタリア/ルーマニア/イギリス(2023年@日本公開)。 ウベルト・パゾリーニ監督・脚本。 これは秀作です。 ジョンは4歳の男の子マイケルを育てている33歳のシングルファーザーで余命はわずか。 里親を探してタイムリミットに焦ってはいるが、日常は淡々としている。 幼稚園へ送り迎えして、公園をお散歩して、 アイスを食べて、パパのお誕生日ケーキを作って。 何気ない幸せな毎日を送り、 お互い多くは語らないけれど、本当の親子のようでした。 へそを曲げたマイケルに、着替えるまで部屋から出るなと言い、 やがてお部屋のドアから、本やおもちゃが投げ出されてくるのだけれど、 そこでジョンは、叱る諭すではなく、「微笑む」。 ジョンのマイケルに対する眼差しはいつだって優しい。 ジョンは初め、自分の存在や思い出ボックスを否定していたけれど、 やっぱり残すことに。 お母さんの写真と手袋、自身の商売道具(窓拭き)。 それから、マイケルの大好きな赤の封筒にたくさんの手紙を残す。 「免許を取った時に読んで」とか。 「死んだら土にかえるのではなく、空気になる。パパの声は聞こえなくてもそばいいる。」 おぉマイケル、忘れないでくれ。 ちょうどよい場面で映像が静止して終わるのもよかった。 マイケルの表情がとっても印象的。 これは秀作です。(2回目)
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Last updated
2024.01.16 18:49:19
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