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カテゴリ:コンサート記録~音楽は世界語
Ravel
Alborada del gracioso (道化師の朝の歌) Giya Kancheli Warzone Ravel La valse Berlioz Symphonie Fantastique Rotterdam Philharmonic Orchestra Valery Gergiev conductor 大好きな指揮者ゲルギエフのProms。いつもロシア色の濃いプログラムが多い彼がどうフランス音楽を調理するか。一言で全体の印象を言えば、「ゲルギエフのフランス曲」だったということか。 一曲目のラベルはリズミカルなお祭り音楽。二曲目のUKプレミア曲は、誰かが恐る恐るパンドラの箱を開けてはとんでもないものが出てきて慌てて蓋を閉め、また次の箱を試すという雰囲気の面白い曲。 そしてこれまた洒脱と華麗の粋、La Valseもゲルギエフの手にかかると、田舎娘と田舎紳士の盆踊り大会もしくは、お姫様に化けたかぼちゃや、孵りかけの卵がひょこひょこ踊るワルツという趣になっており、これはこれで楽しい。定番演奏からは程遠いものの、自分の色に染め上げてしまう、彼の能力はやはりたいしたものだと思う。しかもロッテルダム交響楽団は楽団の腕としては、1.5流なんだから。 そして、幻想交響曲。今まで聞いた中で一番遅いテンポだったのでは。ともすればのっぺりしてしまう演奏を気迫で次のメロディーに繋げていく演奏はさすが。ただ好みとしては、渦のように巻き込まれテンポが巧妙に展開していくのがこの曲の本質には合っているかも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004/08/10 07:47:27 AM
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