Cres島二日目 Valun
朝なかなかに爽やかな目覚めだったので、ジョギングに。昨日はホテルを出て右側の街まで歩いたので、今日は反対側へ。大きなキャンプ場が広がっており、テントの外に出てコーヒーを沸かす人や素っ裸で朝食を食べる老年カップルなど、くつろぐ人々。2ヶ月ほど休みがあるのであれば、キャンピングカーなどに簡単な家財一式を詰め込んで、あちらで1週間こちらで1週間、キャンプ生活を行う旅も心惹かれるけれど、たった数日の慌しい旅行ではホテルでリラックスするのが先決かな。大きなキャンプ場を抜けると、しばらく松林の中を道が続いていたが、20分ほどで行き止まりに。というか、岩だらけでとても走れない道になってしまったので、目の前に見えている岬の突端までその岩道を歩いてみた。昨日も見られた「ヘイドリアンウオール」が後方には延々と続き、海もよりごつごつした岩場で、その分透明度も増して、朝の光を浴びて美しい。しばらくぼーっとしてからまた20分ジョギングして宿に戻った。朝食の後は島のドライブ。早くValunという海のきれいな小さな町に行き寛ぎたそうなCJカップルだったが、私は島にある湖(The level of the lake is above the level of the surrounding sea, and its bottom is beneath the sea level only at the depth of 74 m)を見てみたくて、ちょっと渋るCJカップルに「ちょっとだけ行ってみようよー」とおねだり。「湖の姿なんて見えないよ!もう戻ろうよ!」「あとちょっと」なんて言いながら、早く湖面が現れないかと思っていると、現れた!!山がちの大地の向こうにちらっと見えた湖はCresの海の色の透明度をより高めたような美しい姿。ほら、やっぱり来てよかったでしょ!ところが展望スポットを行き過ぎてしまい、すぐまた林に隠れてしまったので、この美しい湖をもっと間近で拝むために、舗装されていない湖の外周に沿った(地図上)道路に足を踏み入れてしまったのが運のつき・・・最初は舗装されていない道路をガリガリ進むのがちょっと冒険っぽくって、「やっぱりこんなワイルドなこともしなきゃね」と皆ではしゃいでいたのも束の間、道のガリガリ度は一層高まり、道幅は狭く茨のような木々が車の表面をきーきー引っかいている音もする。おまけに道はどこまで行っても終わりは見えず、あの美しい湖も気配はするものの全く姿を見せない。40分もぼこぼこ進むと、ついに岩がごろごろ転がる道でにっちもさっちも行かなくなってしまった。皆で岩をきれいにならして、車も黒い煙を吐きながらやっとクリアーしたけれど、皆が無言。最初に湖に行きたがった私としては罪の意識・・・1時間もそんな道と格闘してやっと舗装道路にたどりついたときは本当にほっとした。細い道のどこかで、同じようにあり地獄にはまってしまった対向車と出会ってしまったらどうしようと思っていたので、そんな状況を回避できただけましだったかな。その後到着したValunの街はCresの街を小さくしたような街で、海の透明度は一層高かった(ついでにヌード比率も)。またまたシーフードリゾットの昼食を食べた後は、やや海で遊んだり、昼寝大魔王になったり。昼寝から起きると日陰に入っていたので、隣で大鼾をかくパートナーを残して、場所を移動して本を読んでいた。しばらくすると目覚めたらしい奴がきょろきょろ私の姿を探しているのだけれど、どうやら死角にあるらしく気づかない。私の目の前5メートルくらいのところに移動してきて、まだキョロキョロしているけどまだ視野に入らないらしい。そんなキョロキョロを20分も続ける間抜けな姿を見ていると、おかしくっておかしくって久々に大笑いしてしまった。何かの本にも書いてあったけれど、男の人はどうしてこうも探し物が下手なのだろう。そんなのどかな午後を過ごして夜もCresの街をお散歩。今宵のレストランはLonely Planetに掲載されていたレストラン。魚のスープ(今日はハーブが効いていた)とイカリング。こうしてあっという間にCresの滞在は過ぎていく。小さな島だったが、荒々しい自然あり(身をもって体験)、美しい海あり、おいしい食事あり、散歩の楽しい街あり、の要所要所をちゃんと押さえたいい島だった。