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あついなぁ。 屋根の上で夏の夜を楽しんだ。 月や星も美しかった。 俺は夏より冬の方が心に合ってるし好きだが、 夏の空は好きだ。 緑も。 街も人も。 全部がギラついて見える。 そのギラつきに埋もれるのは嫌だけど、 憧れみたいなモンはある。 俺のギラつきは、明らかに以前より少なくなったと思う。 ろくな生活もしてなかったし、 人間としても、とてもほめられたもんじゃなかった。 けど、なにかを失ってもいいやっていう、 破滅を恐れない若さ故の勢いみたいなのがあった。 けど、俺は失いすぎた。 それに比べて、何も手にしていない。 これ以上もう、失えるものがない。 そうやって現実の前に跪く。 残念ながら俺は、シド・ヴィシャスにはなれない。 俺は敗者だ。 そんなふうにネガティブな見方で人生を歩んでるやつは、 うざがられて好かれるわけがない。 そんなこと、わかってるんだよ。 自分の何がだめなのかなんてことは、とっくにわかってる。 けど、できねえんだよなぁ。 だから、それを忘れたくて逃避先を探し続けるけど、 そんなもんありゃしねえよ。 だからみんな、さようなら。 今年も花火があがった。 夜の天井には星がばらまかれてて、月は無表情に笑ってる。 遠くから聞こえる音は、俺を気にもとめずに突き抜けていく。 まっすぐに歪んだ俺の視界に、輝いた光。 ああ、とてもきれいだよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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