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カテゴリ:プログレ
エマーソン・レイク&パーマー 『四部作』 ELPデヴュー後初の問題作。 デヴュー後順調に支持されてきたELPにとって音楽的な行き詰まりを表現したのがこの『四部作』で、その混迷度合いはアルバム名にも出ています。 英語では『ワークス』=作品ということです。 前作『恐怖の頭脳改革』は素晴らしいアルバムでした。 何も考えずに、がんがん爆進する、という感じでした。 それに対して、たった1作でこんなになってしまうなんて。 ただ、このアルバムは決して悪くはありません。 その後のELPを考えるとまだ良いですし、一言で言って《重い》。 1~3面はメンバーそれぞれのソロ・パートで最後の4面目がグループとしての作品という構成となっていますが、興味があるのがカール・パーマーのパートで、一番ELPぽいのです。 キース・エマーソンは完全にクラシック、グレック・レイクはコブシの効いたヴォーカルを聴かせてくれて、まあ予想ができますが、カール・パーマーはなかなか良いですね。 そして、ELPのパートは、 「庶民のファンファーレ」はぴか一ですね。(庶民というのが何かおかしいですけど) 単純なメロディーではありますが、インパクトはありますし、重いベースとドラムは聞かせてくれます。 「海賊」(パイレーツ)は後半部分からELP特有のノリの良さを聴かせてくれますが、最初のクラシック部分がどうでしょうか。 全体的にはやはりメンバーの歳を感じてしまいますね、勢いが無くなっています。 これもしょうがないですね。プログレ全体が曲がり角に差しかかっていましたから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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