2006/08/28(月)18:48
ら・ら・ら/大黒摩季
「24時間テレビ」を見ていたら、車椅子の障害者がアルプス登山をする場面で大黒魔季が出演し、「ら・ら・ら」を歌ってくれた。
私のバンドは社会人になってからほとんど歌謡曲路線に定着したのだが、この曲はそのレパートリーのひとつであり、とても懐かしく感じた。
イントロ、Aメロ、Bメロ、サビともにありきたりでなく、とても感じよく仕上がったナンバーだ。
この曲は「味いちもんめ」というテレビ番組の主題歌にも採用されており、実はこのドラマも大好きだった。
スマップの中井正広が演じる若手料理人の「才能はあるが若気の至り慢心先走り」を調理室の主任であるご存知理想の上司、小林捻持が愛情を持って厳しく嗜め育てる、というのが基調なのだが、
主任(花板)―脇板―椀方―煮方―焼方―追廻
という狭い調理場でのヒエラルキーと、コレステロールと中性脂肪でドロついたようなパワーゲームが(ああ表現がくどい!)いかにも実社会でもありそーな感じで描かれている。
メインの筋立てと平行するかたちでこのプチ社会ドラマが展開されるさまが面白おかしかった。
「ら・ら・ら」を聴いていると、この曲を演奏していた頃の自分の生活が回顧されるとともに、ムショーにこのドラマを見たくなるのであった。
そうそう、スターティングの歌は同じ大黒の「あぁ・・」だった。
これもいい曲であった。
人はどちらにつくかで見方が変ってしまう
あれは身を引いたのか
それとも逃げ出したのか
というフレーズが卓抜ではないか。