2010/02/02(火)18:02
20050306基本的確認事項(9)
もう一度、確認しておくべきこと。
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また、おもしろいメモが見つかった。
人事コンサルタントのM先生との対話。
カレンダーを届けたときのメモだ。
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1998年12月(僕24歳、社会人2年目の冬)、年末。
ビギナーズラックな昨年と裏腹に、
たくさんのアポをこなしたにも関わらず、成果に結びつかなかった年。
焦ってた。
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M先生
「カレンダーを届けてくれて、ありがとう。
特別に30分だけ話をしてあげよう。
あんたは、来年、どういう風な年にしたいの?」
25歳の僕
「今年は、とにかく徹底的に上司・先輩の真似をした。
でも、真似するだけじゃ完璧じゃない。
だから、来年は自分の色を出したい。
でも、どうしたらいいか、わからないんです」
「もひとつ言うと、
中高年の経営者に対するコミュニケーション・スタイルというか、
関係づくりとして
『息子キャラ』『子分キャラ』に甘んじてしまう点が問題。
わざと甘んじてしまう自分がいる。
かわいがってもらえるが、そこ止まり。
本当は提案を受け入れてもらい、
プロジェクトを推進したいんやけど・・・」
M先生
「人は、他人が思っている第一印象どおりに、
行動・発言・たたずまいを一貫していれば、
評価が上がったり、話を聞いてもらえたりしやすくなるんよ」
僕
「へー!!!!」
「先生、僕、自分の現実と理想、
そして他人の印象の3つが、一貫してなくてバラバラと思う。
先生から見て、僕はどんなイメージでしょうか? 何色?」
M先生
「そうねえ、あんたは『銀色』やね。
パチっとしたスーツで、ノートPCでカチャカチャ、
テキパキと仕事するイメージ。
冷静で理知的。情より理。データで勝負。
ズバズバものを言う。切れ味がいい。
そういうイメージやね。そういうルックスよ」
「一方で、素直で愛嬌があって、おとぼけさんで。
だから、話をすると、あれっと意外な感じがするよ。」
「正反対な要素を併せ持ってるね。不思議な人やねえ」
僕
「え~! 冷静だなんて、
今年、真似してきた感じ(=上司Yさん)と
正反対じゃないですか・・・」
「それに、僕はボケキャラで、いじられてなんぼですよ。
切れ味ゼロと思うけど・・・」
M先生
「僕には、銀色に見えるんよね。。。
本当は、ズバズバーっと話をしたいのじゃないの?
でも、素直さと愛嬌を表に出す代わりに、
どこかで『銀色』の自分を殺してない?」
僕
「・・・でも、まず気に入ってもらわなきゃ。
でも、どこかでバシッと提案しないといけない。
どこで切り出せばいいのか、ちょっとわからないのが正直な所。
で、ズルズルと『息子キャラ』のままで行っちゃうんです・・・」
M先生
「Yさんは、人情・心で豪快に接することで、
最も人を惹きつけ、巻き込むことができる
=それが彼の説得力を生んでる」
「でも、あんたは、冷静に理知的に接するのが
最も説得力を生むんよ、きっと。
仮にあんたが本当に暖かく人情で接してきても、
『情がこもってない』ように映るよ。
人は壁をつくるやろね」
僕
「・・・ウッ!! よく、心がこもってない。って言われる。
本当に、本当に、心こめてるのに・・・(ToT)
やっぱ、そんな印象なんかな・・・ショック」
「冷静で理知的な僕って・・・。
どういうようにしゃべればいいの?」
「本当の自分がわからなくなってきたよぅ・・・」
M先生
「その指導は有料やねぇ~(笑)
僕もようわからんけどね、
とにかくあんたは『銀色』の印象よ。
人はあんたに切れ味のいい『銀色』の意見や振舞いを期待しとるよ。
自分のイメージを『銀色』で統一しんさい。
自分のイメージをマネジメントしんさい」
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M先生の言葉は当たっていた。
僕は、素直さと愛嬌を表に出す代わりに、
どこかで『銀色』の自分を殺していた。
小学校の頃からその感覚はあった。
親に好かれる子になりたかった。
向いてないのに、ハードなスポーツに一生懸命没頭していた。
僕の強みは『銀色』の部分にあるのに、
なんだか矛盾している感覚も、自覚していた。
M先生とは恐ろしい人だ、と思った。
なんで一瞬で見抜くんだ、と。
すっごい殻が破れそうな感覚があった。
走って帰った。
早く実行に移したかった。
僕は、素直にM先生のアドバイスを聞き入れ、
外見も中身も『銀色』にしよう、と思った。
でも、M先生にお金を払うのではなく、自分で考えるようにした。
自分のことは、自分が一番よく知っている。
『銀色』である立ち居振舞を研究した。
『銀色』と人に思われるようなアウトプットを出すようにした。
但し、その一方で「子分キャラ」としてかわいがってもらえる、
今の自分の強みを活かしつつ、
『銀色』に見えるにはどうしたらいいか、を研究した。
『プチ銀色』?
「こいつは切れ味がある」
+「こいつは俺のいうことをよく聞く」
=「こいつの切れ味は、自分のために使いやすい」
=「一緒に仕事をする」
そう思ってもらう形だ。
それ以来、僕はピカピカの『プチ銀色』となっているように思う。
それで20代は走ってきた。走ってこれた。
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あの費から6年経過した。僕は、30歳になった。
30歳になった今も、このまま『プチ銀色』でいいのだろうか?
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29歳、30歳と多忙すぎて、自分を省みることを忘れている。
・今、僕は、何色に見られているのだろうか?
プチ銀色だと思っているのは、自分だけではないか?
・周囲から何色であることを期待されているのだろうか?
・5年後に、何色に見られたいか?
・いま、本当の自分は何色なのだろうか?
銀色であるのは、つくったからじゃ?
・自分は何色に見られたいのだろうか?
自分が見られたいように、
イメージをマネジメントできているのだろうか?
・見られたい色と、自分の本当の色が違う場合。
どうしたらいいのだろうか?
・もし、そうならば、
イメージをマネジメントする必要なんて、
そもそもあるのだろうか?
もう一度、ここで確認してみる必要がある。
以上