仕事が終わったあとファブリツィオの店で
みんなでお昼を食べてダベっていました。
マッテオとロッセッラは
ローマ近郊の街ラディスポリで行われる
カルチョーフィ祭りに出かけていきました。
去年、あさちんと行ったのが懐かしいです。
わたしは帰りが遅くなるのが嫌なのであきらめました。それで桜集ののりちゃんトコに。
この店はいつも楽しいなあ。
つい本を買ってしまいました。
モデナに住んでいる日本人の男性が、
彼の身に起こった出来事を例に、
イタリア文化と日本文化について比較していくという、
読んでいる間中ずっとうなずいてしまう本です。
しかもこれがイタリア語で書かれているからすごい!
あ、ただ一つ。
彼によれば、イタリアでは夏は灼けている肌の方がよしとされ、
日本では美白がよしとされる、とありましたが、
日本では美白だけがいいわけじゃないですよね。
「小麦色の肌」という健康的な女性の肌を指す形容もあるし、
一時はガングロも流行りました。
日焼けサロンでわざわざ灼く人もいるものね。
こういうのを読むとイタリア人、鵜呑みにして
日本中の女の子が全員美白してると思っちゃうからね。
鯨と犬と寿司を毎日食べていると思われているようにね。
それからKuriemonとジェラートを食べたり、
ヴィットーリオ広場で買い物したりしました。
夜はライヴです。
ピラミデ近くのBe Bopというジャズクラブに行ってきました。
4ちゃんの友達の彼氏である
ピアニストのアンドレア・パガーニ
(けっこう有名。日本でもCD出してるらしい)が
メンバーの一人であるビッグバンドだというのです。
名前はBlue Joshua Big Bandといいます。
オープニングは『シング・シング・シング』。
最近これを聴くとベニー・グッドマンというより
「いぐねぇ?いぐねぇ?」と言っている上野樹里ちゃんが
わたしの頭の中に出てきてしまうのですが、
みなさんはいかがですか?
次に、妙なアレンジの『タキシード・ジャンクション』。
バンドのリーダー、トロンボーンのおっちゃんがアレンジしています。
外見はカーネルサンダースおじさんみたいな人です。
編成は小さめ、ピアノ、ベース、ドラムにラッパとボントロが2本ずつ、
サックスはアルト2本テナー1本バリ1本でした。
途中からリードアルトの人がジュード・ロウに見えて、
目が離せなくなってしまいました。
結局正面から見たら違ったし、
かすみも「えー?似てないよ」と言うのですが、
とにかく素敵なのです。
ソロを吹く時に見える指の
なんて細くて美しいこと(これにはかすみも同感)!
持ち替えのソプラノの音色も美しいのなんのって。
ただ一つ残念だったことに、
後頭部が河童状態なのでした。
これはショックです。
途中でゲストとしてバイオリンのおじいちゃんが
いくつか曲を弾いていました。
ジャズのバイオリンのソロなんてすごいです。
とっても盛り上がりました。
イタリア人のジャズメンって一般的に、
お高くとまっているんだか、緊張しているんだか、
意外にも愛想がないのです。
1幕目はそれがよく出ていて、
なんだかなあと思って聴いていました。
山野ビッグバンドジャズコンテストの方がうまいよ!ってなくらいです。
それが2幕目はリラックスしてきたのか、慣れてきたのか、
笑顔も見えて、表情も演奏も良くなってきました。
それにしてもこの変化、あんたたちプロでしょ…って感じです。
これがイタリア人なんだな。
後半で、カウント・ベイシーのナンバーから
ニール・ヘフティの『キュート』を演奏したのですが、
なんと題名を『キュート・イタリアン・メン』と変え、
これまた大幅にアレンジした曲をやっていました。
あんたたちのことですかい。
これがイタリア人なんだな。
『ジャンピング・アット・ウッドサイド』では
自分の大学時代を懐かしく思い出してしまいました。
また来月にこのバンドがここで演奏する日があるらしいので、
ジュード・ロウを見に来ようと思います。
髪の毛増えてるといいな。