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カテゴリ:ドイツ、日本、世界とその人々
どんどんと頻繁に見られるようになってきたアダプション。
ハリウッドの世界にもちらほらと見られるように 独身女性たちや、子供のいないカップルが里親になったり 養子を迎えたりすること。 日本でも里親プログラムは色々耳にするが 実際に発展途上国へと足を伸ばして行き、 その帰りには子供を連れて帰国すると言う実際の話はまだ少ないかもしれない。 が、米国、またヨーロッパでは 実際に私の周りにもそうして実際に養子を見つけにアジアの国々やロシアなどに出向く人たちが身近にいる。 先日、ドイツに住むアメリカ人カップルの友達は、ウクライナに飛び立った。帰りはかわいい小さな子供と一緒に帰ってくる事を望みながら。 彼らの希望はただ、健康でいるか、または病気などを抱えていても それほどは重くないものであることというだけ。 しかし、その「それだけ」のことがどんなに大きなことなのか、 私たち友人は勿論、本人たちも知らずにいた。 実際に出向いてみると、『健康』と言い切れる子供は皆無であったそうだ。 それもマイナーな問題のみならず、例えばHIVであったり、神経系に関して特別なケアを必要としている子供たち。 彼らは言う。 「もしも初めからそれを受け入れる気持ちで行ったのなら別だっただろうけど、健康、もしくは少しのみの問題を望んでいった私たちには、決心できなかった。」 心が重く沈む気持ちを抱えながら、3人になっていたはずの飛行機に、 2人のみで乗り込んでドイツへと戻ってきた彼ら。 『健康』 それがこれほどに難しいなんて。 「それだけ」を望んでいった彼らの「それだけ」こそが 一番難しいことであった事実。 それはとてもショッキングなことであり、 同時に自分の無知さを恥ずかしくも思う。 また、今自分たちに出来ることは何なのか はじめに 自分の周りのもの全てに十分に感謝できているだろうか いろいろな思いをめぐらしながら、 グローバルに抱えている問題を直視してきたばかりの友人の話が リアルに耳に心に響いた出来事であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.08.08 17:41:11
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