Peaceful Love from Germany

世界の最南端まで行った後は、また北へと上ってゆく。

来た時と同じくチリとの国境をまたいではフェリーに乗り、延々とバスは走る。

ようやくRio Gallegosに着いた。

ここでまた、ステーキを食べる（笑）。





撮ってきたビデオを観ると、まるでグルメ紀行そのもの！

ここのレストランでも例外なく、幸せそうにステーキをほうばるジュリアーノが映っている。


そう、その映像を撮っている時の事。

「すみません、それって、幾ら位するのでしょうか？」

と聞いてきたウェイター。

JVCのもので、（ビクターは海外ではJVCと言う名前）最新の物でもないため特に高い物ではない。

今買ったらおそらく数百ユーロ位のものである。

すると・・・・


「ひゃー。僕の一年分のお給料くらいだ～！」

と言って興味深そうにビデオを覗き込む。


経済破綻以後、アルゼンチンの生活は厳しくなっている。
私たちにとっては驚くような安値の物も、ここではとても高価。

第３世界ではないのにも関らず、貧困な生活があちこちで目に付く。


そして特に電化製品の遅れはひどくて、古い機種、古い機能の物でもかなりの値段で売られているのだ。

このビデオカメラがお給料一年分とは、おそらく彼のお給料に問題があるとも思われるけれども、なんだかそれを聞いて悲しくなってしまった。

経済・・・

決して公平ではない世の中である。