こんぱすコーチの全方位日記

2010/11/24(水)12:08

この国のリスク

生き方・モラル(157)

高尚なタイトルではありますが、 気の向くままに書いてみたいと思います。 昨日は「この国の行く末」を考えさせる1日でした。 朝からテレビのワイドショーを見ていると、国会の話題。 折しも、大臣の失言やビデオ流出に端を発した 野党による『問責決議案』なるものが取りざたされ、 女性野党議員が首相に対しヒステリックに詰め寄る場面が 何度も流されていました。 ため息をついてしまいました。 今、閣僚のスタッフィングが悪いだの、 それを決めた首相の責任がどうの、 そんなことでいがみ合っている場合なのか、と。 それでなくても 赤字財政問題、外交問題、年金問題、雇用問題など、 一つの政党だけでは片がつけられない問題が山積。 党派を超えてお互いが協力し合って 事に当たっていくという姿勢が必要だと思っている僕には、 目をつり上げて声を荒げている女性議員や それを擁護してヤジを飛ばしている野党議員に対し、 「問責決議なんて悠長なことをやってる場合か。空気読めよ」 と思わずつぶやいていました。 そして午後になって北朝鮮砲撃のニュース。 ある野党議員が「問責どころじゃない」とコメントしていたそうですが、 僕にしてみれば「ほら言わんこっちゃない」と。 今、国会議員の多くは、その活動目的が 「自分自身が来年の選挙で当選すること」 「自分の属する党が勢力を拡大すること」 に収れんされていて、 ほとんど誰も真剣に『この国の行く末』を考えてはいないように見えます。 もっとも、そういう人間を議員に選んだ僕たちにも責任はありますけど。 今の議員や党同士の確執は、 まるで、家が火事になっているのに、 そこの家族がリビングで「誰の不始末だ!?」と責め合ってるに等しい。 早く助け合って消火するか避難しないといけないのに。 今、与党民主党のあり方がどうのこうのと言われていますが、 そういう問題じゃなくて、 本当の意味で党派を超えて手を携えないと 難局は乗り越えられない。 失言した大臣の資質が問われるのも、それはそれで重い話ですが、 じゃあ野党議員の資質はどうなんだ、と問いたい。 議員活動のそもそもの目的が野党議員も含めて「選挙に勝つ」だったら、 同じ穴のむじなです。 さて、今回の北朝鮮が起こした砲撃事件ですが、 「国の中で指導者層に混乱が起きている」という見方があります。 指導者が3代にわたって世襲されようとしていることに、 軍部が嫌気を差し、今の金正日-金正恩体制を転覆させようという勢力が 今回の事件を引き起こした、と。 現実の真偽はともかく、あり得る話だと思います。 国家運営が袋小路に入って閉塞感が蔓延すると、 決まってその国の軍部が「革命」という美名の元に クーデターを起こすのは、歴史が証明しています。 日本の日中戦争前夜に起きた『2.26事件』もそうでした。 軍という組織は、その組織の性格上、 規律やモチベーションを維持向上するため、 多分に「攻撃的」「闘争的」な思想を是とする風潮があります。 いや、そうでなければ軍の体勢が維持できない。 国家の戦略と、軍の策略が一致していれば問題はありませんが、 ここでボタンの掛け違いが発生すると、 軍はタダでさえ武器と兵士を擁しているがゆえに、 それを盾にとって、「攻撃的」「闘争的」行動に移りやすいのです。 今の北朝鮮内部はそういうことが起きている、と思うのが自然です。 で、これも対岸の火事ではない。 日本の閉塞的な状況は、 自衛隊内部で急進的なグループが存在しているとして (いや、存在していると思います)、 彼らの攻撃的、闘争的本能に火をつける可能性は十分あります。 ましてや与党の官房長官が 「自衛隊は『暴力装置』だ」なんて言った日にゃ、 それこそ、その本能に直接働きかけても何ら不思議ではない。 かくして、火種は海を越えた向こうから来るのではなく、 足元の国元で発生する可能性だってあるんです。 自衛隊を甘く見てはいけない。 彼らは組織の性格上、「攻撃的」「闘争的」になるよう、 教育や訓練を受けているんです。 僕は何も特異なイデオロギーを持っているわけでも何でもありません。 ことさら自衛隊に肩を持って、破滅的なクーデターを起こすことに 期待を寄せているわけでは決してない。 ただ、今の悠長な国会議員の態度や国会の運営を見るにつけ、 「そういうことを想像しない彼ら」に震撼としてしまうのです。 日本のブルー・オーシャン戦略価格:2,310円(税込、送料別)

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