2013/10/30(水)15:33
ヨメさんの教え
未だ実感味がない、ヨメさんの死。
リビングでこれを書いているときも、
ふと、彼女が台所で立ち仕事しているような
錯覚にとらわれます。
でも、彼女の死は現実です。
その死に至るまでは、
僕と息子2人、家族3人そろって、
彼女が危篤になった時から付き添い、
最後に息を引き取るまで、側についていました。
ということは、意識がなくなる瞬間、
呼吸が乱れる瞬間、
心臓が止まる瞬間、
そのプロセスのすべてを
僕たち家族3人は目の当たりにしているわけです。
そのプロセスたるや、
人の命のはかなさと、
とはいえ、最後の最後まで粘り強く呼吸を続ける様を
嫌というほど見せつけられました。
彼女は、人の命の尊さを、
自身の身をもって僕たちに教えてくれたような気がします。
どうかすると、戦争や犯罪などで簡単に命が奪われる時代。
ですから命の高貴さなど、
ふだんは気にもとめないのが世間です。
僕もその中の1人でしたが、
ヨメさんは、自分の死をもって、
その考えに見事な牽制をしてくれた気がします。
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