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カテゴリ:建物
既に大阪出張から帰ってきて通常営業に戻っているが、
先週末に大阪のあちこちを歩き回ってきた事を 今日も書き続けて新しい週末を迎えてしまった(笑)。 梅田が再開発中、百貨店戦争勃発前夜ならば、 対するミナミもリニューアル。 そんな中、心斎橋はついに大丸の城下町に変わっていた。 夜のライトアップが美しい。 今日から御堂筋の銀杏もライトアップするらしいので、 さぞ華やかな通りになるんだろうなあ・・・。 かつて大丸とそごうがしのぎを削っていた時代は遠い昔の事。 閉店開店を繰り返し、ついに完全閉店したそごう。 写真で大丸の奥に見える元そごうの建物が、 大丸の北館として先月リニューアルオープンしていた。 本館は大正14年(1925年)に心斎橋筋側が完成、 御堂筋側は地下鉄の開通に合わせて 昭和8年(1933年)に増築されたもの。 太平洋戦争で空襲を受け5階以上を焼失したが復興し 現在に至る心斎橋の生き証人的存在。 ヴォーリズ設計の中でも最も有名な作品のひとつで、 日本の百貨店建築の最高傑作といわれるこの本館。 心斎橋にどっしり腰を下ろした城のような壮麗さ。 幼い頃から何度となく訪れた大丸心斎橋店。 私が子供の頃に本館の横に南館ができて、 確か南館はこども専門館だったと記憶している。 ここに来たら欲しいものがなんでも揃う、 子供の私にとって当時の百貨店には夢があった。 今回、本館の1階を久しぶりに徘徊してみたが、 ヴォーリズの設計の素晴らしさを再認識した。 私の中で小さい時からずっと「百貨店」といえば、 やはりこの大丸の1階のイメージではないかと思った。 既に閉館となってしまったが横浜松坂屋も この大丸と同じ匂いがして懐かしかった。 閉館がいまだに惜しまれる。 低迷を続ける百貨店の売上。 「親から子、子から孫まで」というキャッチコピーを掲げ、 本館、南館に加えて今回北館が大丸になり、 77000平米にまで売り場面積が広がった。 心斎橋は大丸城の城下町になって、 これからどんな展開をみせてくれるのだろうか。 この大丸心斎橋店の他にも大阪には 同年代の昭和7年生まれの建物を持つ高島屋がある。 東京にも昭和一ケタ生まれの日本橋高島屋や日本橋三越等、 歴史と風格がある素晴らしい面構えの百貨店は その最高のハードを最大限にもっと活用すべきだと思う。 画一的な建物に画一的な品揃えのスーパーや量販店には マネの出来ない特化した商品を取り揃えて、 夢が詰まっていた昔の百貨店のように、 そこへ行く事自体が楽しみになるような店作りをすれば 差別化ができるんでは、と思うのは素人の浅はかな考えか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年12月12日 01時00分35秒
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