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カテゴリ:旅日記
1月3日、曇り。(時々ミストのような霧雨)
バルセロナといえば海よね!ってことで朝一番に海の方に行く。 コロンの塔。 「コロン」とは有名なクリストファー・コロンブスのことでスペインではこう呼ばれる。 この塔のてっぺんのコロンブス像が指差しているのは新大陸かと思いきや、 彼の生まれ故郷ジェノヴァの方向らしい。 スペイン各地にあるコロンブス像の中で新大陸を向いてないのはこの像だけなんですって。 (本当かいな?) 巨大手長エビ。 1992年に開催されたバルセロナオリンピックのマスコットキャラクター、 「コビー」をデザインしたハビエル・マリスカル氏の微妙なオブジェ。 確かにコビーみたいな顔してます。(「おおコビーだ~!」って指差して笑っちゃった) 真ん中に私(155cm)が写ってますので大きさが少しはわかる・・・かな? それにしてもいくらベイエリアだからって随分不思議なもの置くよねえ。 ま、そこがまたこの街の面白いところなんだけど。 ただこの日はどんより曇ってあまり海がきれいに見えなかったので 海辺の散策は別の日にまわすことにしてピカソ美術館へ。 10年ほど前に一度行ってるけどまた行きたくなったの。 旧市街のゴシック地区にあるのですが古い街並みが趣があってとても素敵。 ただ古いだけにかなり道も入り組んでいるので地図とにらめっこしないと迷います。 開館(10:00)前にすでに行列が。 美術館の中庭。館内は撮影不可だけどここだけはOK。 このピカソ美術館は一見の価値があります。 日本人が思い描くピカソ(悪く言えば子供のいたずら書きみたいな作風の)とは 全く違う作品群に「え~ピカソってこんな絵も描けるの?」と驚くこと請け合いです。 例えば一度でもピカソの絵を観たことのある人が次の写真の絵を見て 「これ、ピカソだよ」と言われたとして すぐに信じられる人がどれだけいるでしょうか。 美術館で買ってきた絵葉書。 「初聖体拝受」というタイトルで妹をモデルに描いた作品です。 この絵を描いたときのピカソ、何と若干15歳。(中学3年生!) 初めてこの絵を観た時は「じゅ、15歳のガキがこのデッサン力と完成度だと!?」と驚愕し 軽くめまいを覚えました。 十代半ばにしてピカソは既に絵画の伝統的手法を完璧といっていいほど マスターしていたわけです。 あの子供のいたずら書きのような作風も非の打ちどころのないデッサン力あってこそだと 私は声を大にして言いたい。 ピカソは年代によって作風がどんどん変わっていくんだけど きっと一つのところにとどまっていられなかったんでしょうね。 膨大な数の作品を残してますがそれも彼の創作意欲の爆発に他ならないに違いないのです。 描くことをやめたら死んじゃう、みたいな。 他にもこのピカソ美術館にはベラスケスの「ラス・メニーナス」にインスパイアされた 「これでもか!」というほど大量の連作があったり 数は少ないながら「青の時代」や「バラ色の時代」などの貴重な作品があったりするので 少しでもピカソや絵画に興味のある方はバルセロナを訪れる機会があれば ぜひ足を運んでいただきたいと自信を持って言えます。 きっとあなたがまだ知らないピカソに出会えますよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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