2005/09/02(金)05:39
秋の訪れとともに~父の思い出~
9月はもう、暦では秋ですね。
そういえば朝夕、めっきり涼しい。
物思う秋・・・というか、この頃いろいろと悩むことが多いです。
ついでに食欲の秋到来で、春にダイエットした分リバウンド来ないかしら、
とそれも不安な今日この頃。
スーパーに行けば、さんまやら、まつたけやら、なんだか魅惑的な食材が並んでいるし。
9月は誕生月でもあります。
私、パパさん、そして亡くなった父も。
父が7日生まれだったので、実際には4日に生まれたのに同じ日に届けを出されて
父と同じ誕生日に。どういう意味があるんだかよくわかりませんが。
占いなどの時は、二つの誕生日を両方占って結果のいい方を信じる、なんてやってました。
父が亡くなってもう15年。
来年は17回忌です。赤ん坊だった末っ子のちびももう16歳。
父はこわい人でした。厳格、というのとは少し違いますが、子どもには近寄りにくい人でしたね。
下の妹などは末っ子で結構甘えてましたが、私は父に甘えた記憶がありません。
祖父を戦争で亡くした祖母は、小さかった父とその弟を抱えてとても苦労したようです。
祖母が野良仕事に出ているあいだ、父は小さい弟をおんぶして台所仕事の手伝いをしたとか。
私たち姉妹が母の手伝いをさぼると、よくこの話をされました。
その弟も、戦後の時期に病気で幼くして亡くなったようです。うちの墓所には
その方の小さな墓石が並んでいます(子どものお墓は見ていて切ないものですね)。
一代で商売を立ち上げて、仕事仲間からは『社長』『大将』などと慕われていましたが
家では頑固親父で、食卓ひっくり返すなんて日常茶飯事だった父。
男の子の跡継ぎが欲しいのに生まれてくるのは次々3人姉妹。
『女は勉強なんてせんでいい』と、大学進学も散々反対されました。
今思うと、私と同じAB型で内弁慶な人だったなあ、なんて思ったりしますが
当時はそんな父を理解できず恨んだこともありました。
でも、結婚して孫が出来てからは、優しいおじいちゃんで、よく可愛がってもらいました。
パパさんも、やっと欲しかった息子ができたと言うので、実家に帰ると大歓迎で
一緒にのみにいったり、旅行にでかけたり、内緒の遊びもあったようで。
最後は肝臓を悪くして、まだまだ盛りの人生を終えた父。
太く、短く、豪快に生きた人でした。ただなんだかいつも少し寂しげだった
ような気がするのは、同じ誕生日、同じ血液型で、性格が似ているから感じるのでしょうか?
誕生日には父の分も、一緒に祝わなければ・・・ですね。