ロズモンドの華麗にフランス en France

2016/06/15(水)15:45

フランスと制服

France(278)

日本もイギリスも制服を取り入れている学校が多い。 スイスのリッチな寄宿学校も制服を取り入れている。 で、フランスは、と言うと、私服が多い。 が、フランスの親たちの間で制服を望む人の声が結構聞こえてくる。 フランスで制服を取り入れている学校に 子供を通学させている親は経済的に随分楽である、 と語っている記事を見かけたり。 私服だと、子供たちはナイキやブランドものを それなりに着ていないと格好悪いと、こども本人たちが思い、 親たちは服からシューズまでブランド物に散財させられる羽目になる。 親が厳しい家庭や経済的に苦しい家庭では子供の欲求は無視され、 子供は劣等感を抱いたりもする。 ある意味、そういう劣等感を克服するためのいい機会となれば、 それも無意味ではないかもしれない。 しかし、子供同士の嫉妬心から盗みまで発生することもあったり、 あるいはイジメにまで発展してしまう場合もある。 正直言ってスポーツ系ブランド物が 暗黙の制服みたいになっているような気がする。 と、いうわけで私自身は、フランスで 私服派賛成の意見などを聞くと結構笑えてしまう。 昔、パリ市内で日本の男子用の学生服を着て歩くフランス人を 見かけたことがあった。 思うに、あの男子用の日本の学生服はとても洒落ている思う。 何となくキリッとして格好よく見える。 ただ、下手するとちょっぴりファシストっぽいかな、と。 昔、日本のテレビで、私服の高校に通う男子生徒と 制服の学校に通う生徒の談話があった。 私服の学校に通う男子高校生は見るからに、ジョークではなく、 かなり本気で私服イコール自由を得た人のように話し、 制服の男子生徒を頭から小ばかにしているような感じで、 かなり印象が悪い、というか、ちょっぴり頭の中は薄いのでは、 と思えたものだった。 で、制服の男子生徒は慎重と言うか、やや受身に映った感じもしたが、 バカっぽく切れたりはしなかった。 私服に憧れたかつての高校生だった自分は、あれを見て 私服の高校生にはかなりひいてしまった。 いつも思うのだが、自分はこれを持っている、とローレックスの 時計を女の子に見せびらかしているようなタイプはフランスにもいるが、 ローレックスの時計は確かにすごいとは思うけれど、自分の価値を そのあたりでしか見せられない男性はほんとうに魅力がない、と思う。 ま、男同士で冗談まじりに見せびらかしあって楽しんでいるのは まだ可愛いとして。 女性の前ではこういう物とか財産はさりげなく話題からはずすのが ほんとうのエレガンスだと思う。 さてさて、高校生になると制服という決まり事から逸脱したい、 レディガガみたいに自分の好きなファッションに身を包みたいとも また強く思う場合もあるのかも知れないが、 そんなことはやがて自分でバイトしたお小遣いでまかなうくらいの 気持ちで我慢することを自然に学ぶきっかけにはならないだろうか。 また制服を着ながら、髪を染めてみたり、靴下でちょっぴり ファッションリーダーになってみたり、なんて程度のものは 可愛いものだと思う。 ただ女の子の冬の制服にはパンタロンを認めてほしい、と 自分が遠い高校生時代に思ったことがよくある。 制服かあ。まあ、ある意味、特に一部の男子で帰宅しても着替えず そのまま自宅で勉強机に向かい、そのままパジャマ同様に寝ちゃう という人もいるらしいので汚い、といえば恐ろしく汚いのだが、 でも、そういう人は私服にしちゃうともっと汚くなるかも知れない。 わんこだって着替えるのにって。

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