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カテゴリ:命の尊厳
日光で今年2018年7月29日から消息を絶っているフランス人女性ティフェンヌ・ヴェロンさんの家族に対して日本からもフランスからもやや辛いコメントが投稿されています。
ヴェロンさんのご家族が日本の警察に不満を述べている部分と、マクロン大統領に訴えた部分で、日本側だけでなく、フランス側からも、批判のコメントを寄せる人が多いこと。 行方不明のヴェロンさんがてんかん体質だったことに対して、「今、騒ぐぐらいなら、何故、家族は病気持ちの人間を旅行に一人で行かせたの」という声は日仏両方から投稿されてしまいました。「マクロン大統領に、シャーロックホームズとして日本へ行け、ということか」というフランス側のコメントも投稿されていました。「日本はこの家族に税金を払ってもらうといいよ」とフランス語で書いている人など。「日本はフランスより30年進んでいるから」と書いているフランス人。 確かに私も初めて大統領にあてたレターの中で日本の警察に不満を述べているのが、ちょっぴりカチンとはきましたが。と、いうのは、日本の警察が川に何人も入ってゆく様子を動画で見ていたので、あれっ?と思ったのです。あの映像はいつの映像なんでしょう。しかし、最初は来日した兄弟姉妹も警察の仕事にいろいろしていただいている、とは話していたようですが、以前として何の手がかりもつかめない状況に焦燥しきったのでしょう。 妹さんが日本の警察への批判と言うより、不安は、 例えば、テクノロジーを駆使した操作などを通して頑張っていただいてはいるけれど、聞き込み捜査などされていなかった、あそこにいったのでは、という仮定は出すけれど、何故、そこに実際に行って捜査してくれないの、日本の警察は「行方不明者」に慣れていないのではないか、と不安を述べていたのですね。何故、すぐに公開してくれなかったのか、など。川に入って捜索している映像はいつのことなんだろう、とまた思ってしまう。 公開捜査に踏み切るには家族の同意や犯罪に巻き込まれたことも視野の範囲に入れて慎重に決定するそうですね。 家族もやはり相当の不安を募らせている故の日本の警察への不満だったのでしょう。 誰に文句を言ってわからない時、人間と言うのは、目の前で自分を助けてくれようとする人に八つ当たりすることって何となくありがちな気がします。ティフェンヌさんの家族にとって日本の警察だけが頼りなんです。さらに家族にとって日本という国は言葉の通じない国ですから、それだけでも不安は倍増するのは想像がつきます。 自分も言葉の全く通じない国に行った時は何もない日常の中でもふと危機感に襲われ、かなりパラノイアになりました。特に来日してみて初めて覚えた言葉にならない不安感がピークに達したのではないでしょうか。 自分たちだけでは聞き込みもできず、積極的な捜査ができないという非常にもどかしい思いもかなり大きい、と思います。 兄弟姉妹は行方不明のティフェンヌさんは日本が大好きで、日本の知人に手作りのコンフィチュールをプレゼントしたい、と持参もしていた、と話しています。 フランス人は手間暇かけてつくったケーキやジャムをプレゼントすることが結構多いです。 やっぱり、心がこもっていて気持ちもあったまりますよね。 ティフェンヌさんもそういう思いを日本で親切にしてくれた人たちにプレゼントしたいと思っていたことは想像がつきます。 ティフェンヌさんはフランスでは障害者の子供たちの世話をする職業につき、精神障害の団体にも参加していたようです。時間があるとピアノを弾き、映画も好きで、ロシアと日本の文化に情熱を傾けて、日本には憧れていたそうです。 ティフェンヌさんは日本が大好きで出発の半年前から旅行の準備をしていた、と妹さんは話しています。 てんかん体質を薬で抑えれば、そんなに問題は通常起こらないそうです。 また、ティフェンヌさんはこれで二度目の日本だそうです。 彼女も36歳ですから、自立していますし、自己管理のもとに日本観光に来ていたんですね。 妹さんも持病があるので慎重だった、と話している様子が映っていましたし。 2016年にフランスのブザンソンで消息を絶った日本人の若い女性、黒崎さんが いまだに見つかっていませんが、現地では確かに警察が聞き込み捜査をしている様子が報道されていたのを覚えています。テレビでも放映され、それで私も知ったニュースでした。 それで若い女性の叫び声が聞こえたという証言をする人がいることがわかったり、ただ、それが黒崎さんの声であったかどうかは断定はできないのです。心痛いニュースです。まだ、あの若い女性の行方はわかっていないのですね。どこかで生きて戻ってきてほしい。 日本側からの報道者がチリの容疑者の住む町まで行って容疑者は逃げまくっている、おそらく家族にかくまれているようだと報道していました。 「行方不明者」の届け出がされた場合、警察がどういう行動を取ってくれるのか、私にもわかりません。日本では私立探偵に依頼することも多いようですね。たとえば、「家出人」はフランスの警察署に行くと、よく張り紙をみますが、結局、家族が必死になって探すしかないのではないか、と思います。事件性が出て初めて警察は動く、そんな気がします。 ティフェンヌさんは29日、滞在先のホテルでドイツ人カップルと朝食を取り、この時に、天気が優れないので、美術館にも行こうかな、と話していたらしいという情報をティフェンヌさんの妹さんたちは得たようです。 しかし、失踪から8日間経っても何の手がかりもつかめていない、と気丈な笑顔すら見せてフランスのテレビのインタビューに答えています。何故、日本の警察は基本的な聞き込み捜査をしないの、いろいろ情報を集めたにも係わらず、何故動いてくれないの、と。8月5日頃の報道でしょうか。 現地ではボランティアで捜索に協力する人、通訳も出ていたんですね。 警察もホテルからの通告を受けて、パトカーで回ったりしていたそうです。 パトカーのことはそれは家族の方たちは知らないのかな。 ホテルの人から「気をつけていってらっしゃい」と声をかけられ、出かけたティフェンヌさん。 半袖姿に小さなバッグ、パスポートなし、遠出する気持ちはなかったでしょう。 と、いうことは美術館に向けて歩いたのか。すでに日光市内では彼女のビラがたくさん貼られているんですね。 それにしても当日はほかにも外国人の観光客も結構いただろうし、で、ほかの観光客と合流して予定を変えた?としても、その夜はやはりホテルには戻ってくるとは思います。 パスポートもないし、着替えもないわけですから。 まして恐らく限られた薬しか持っていってないわけだし。 遅くなる場合は、ホテルには連絡の一つも入れると思います。 だってホテルに戻って、鍵で閉まっていたら、部屋に入れないじゃないですか。 フランスでも聞きますよ、ホテルに、何時まで戻らないといけませんかって。 つまり、そういう状況になかった、と。 どこかで監禁されている可能性も全くないわけではないのか。 たくさん、観光客がいて、何故、彼女だけが戻ってこないのか。 つまり、ホテルを10時過ぎに出て、天候が悪いから美術館に向かって行った、として、そこでどんな風にして、行方不明になるのか。誰かに車で連れ去られ、もう日光にいないのか。 2018年7月29日に日光に日中からいらした方がいらしたら、どうか、もう一度、思い起こしてください。 日光のお寺の方々ももう一度、よく思い起こしてみていただけませんか。 身長162センチの明るい栗色の髪をもしかしたら、後ろでひとまとめにしていたかもしれないそんなヨーロッパ系の30歳半ばの女性を。 ほんとうに早くティフェンヌさんが無事に保護されますよう祈ります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 20, 2020 05:12:32 PM
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