2019/09/26(木)05:30
恰幅のいいフランス人の怖そうなおばあちゃんに睨まれた?
今日の午後、銀行とスーパーに行きました。
銀行では受付に一人の女性が長々と質問していました。
ちょっと待ちくたびれ。
で、いよいよ自分の番が回ってきた時に、
と、あることを突然思い出し、それをメモしようと受付から離れ、
同時に二人の女性が入ってきて、二人は受付に直行。
自分は特に急いでいるわけでもなく、メモを終えて、
少し距離を置いて、すでに受付にいた女性二人の後ろの方に立っていました。
こちらは普通の顔をして待っていました。(←本当に)
2人の女性は60代か70代で、とにかく恰幅が良くて背も高くスーツ姿で、
薄いサングラスもかけていて、顔立ちもちょっぴり険しいイメージで、
いわゆるコワオモテの方たち。女のベテランCIAみたいな(映画のみすぎ)。
その内、女性の一人はたぶん付き添いで来ていたのか、
時々、後ろのほうにいる私の方を向いたりします。
内心、え?何か警戒でもされている?なんて思ったりして。
怪しい東洋人がうしろに...?
そのうち、お二人は用が済み、受付を離れた時に、
私のほうを時々振り向いていた人がさっと私に話しかけ、
なんとなく申し訳なさそうな表情で、ほんとうに小さな声で、
Vous n'étiez pas avant nous ?
あなたは私たちの前にいらしたんじゃありませんか?
自分たちが順番を横取りしちゃったのではないか、
と気にされて何度も振り向かれていたのでした。
Ah, non, non, pas du tout.
あ、いえ、全然そんなことはないですよ。
そう答えると、優しい笑顔で去っていかれた。
気遣いから、こちらを時々見ていたんですね。
この後、スーパーで買い物をし、
駐車場で、隣の車の人の後ろのドアを開けたままにしていた年配のご婦人。
すました表情で、やっぱりどことなく険しい顔つき。
が、私が車でバックしようとしながら、気長に待っていたのに気がつき、
急に、あら、ごめんなさい、とまたとても申し訳なさそうな表情。
大丈夫ですよ、と笑顔で答えると、安心したようにご婦人も笑顔に。
今日はなんだか、年配のご婦人の意外な気遣いに出遭った日でした。
実はスーパーのレジで小切手で支払う際も、こんなことが。
小切手は一旦、機械に飲み込まれ、支払金額などをプリントして、
でてきますが、それにサインをしなくちゃいけません。
ところが、うっかりですね、 レジの店員さんが、
私がサインをしない先に、小切手をレジにしまおうとしたので、
私も焦って、あ、サインさせてください、と言ったら、
レジの綺麗なおばさん、何度も、(綺麗な人でした)
Merci beaucoup. C'est vraiment gentil.
ああ、ありがとうございます、ご親切に。
ほんとうに安堵したような自分を責めているような表情でした。
南仏の田舎の小さなお話しです。
でも、ちょっぴり日本にいた時のような気持になりました。