RSメキシコ駐在記

2007/12/01(土)14:57

1対1の攻撃 パート2

ボールが欲しくなる攻めのコツ(8)

テーマ:ファーストタッチに目的を持つ フィールドでパスを受けたら、たいていの場合トラップします。 あまりに普通のことなので忘れがちですが、トラップの瞬間は全ての神経がボールに集中しています。(時間の長短はありますが、ほぼ全員に共通です。) そのため、ボールを扱っている選手は周囲に注意を払うことが出来ないし、ボール自体も無防備になっていることが多いのです。 だから、守備戦術の中にも「相手がトラップする瞬間を狙ってボールを奪う」というものがあります。ということは、攻撃側の選手はファーストタッチが狙われていることを自覚してボールをさらさないようにしなければなりません。 そのためには、ファーストタッチにしっかりとした目的を持って次のプレーにつながるようにする必要があります。「基本戦術」のところで書いたように、ボールをもらう前に周囲を見て次のプレーを考えたとしても、ファーストタッチが無造作では意図したプレーに移るまでに時間が掛かりすぎてその間にディフェンスにつめられてしまいます。 だから、次のプレーに素早く移れる場所にファーストタッチでコントロールすることが大切になってくるのです。(はやいプレッシャーの中でも余裕を持ってプレーできる選手はこれが上手いのです。) 具体的には、右方向に展開したいなら、右にコントロールすれば2タッチ目で無理なくパスできます。 1対1の状況ではファーストタッチで敢えてボールをさらし、相手に飛び込ませて一気にかわすというプレーが理想です。どちらにしろ、ボールをコントロールする前に次のプレーを明確にイメージし、それを実現するためにトラップするといういうことが大切です。 「とりあえずトラップしてから考える」では、ディフェンスに取られてしまうのです。

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