ほんわか介護とほんわか心

2006/11/09(木)10:16

カウンセラーについて 4

ケアマネ物語(66)

私がケアマネで有る会社に入ったとき、先輩ケアマネ(年齢は親子ほど相手が年下)に、自分のことを話しすぎると言われました。 その人は社会福祉士出身で、相談業務はプロの方です。ケアマネ受験の講師もされています。自分自身の個人の情報はいう必要はない・・と。 高齢者は相手が信用出来る人か、話がわかる人か、共感できる人か知りたがります。単なる好奇心かもしれません。そこで、軽くジャブを出してきます。お家はどこ・・。結婚しているのか・。子供はいるのか。ケアマネの前は何をしていたか・・。 私は巣鴨に住んでいますので、これは高齢者相手にはとてもいい場所です。巣鴨の話で5分は持ちます。結婚しているか、などと家族調査をしてきます。前にも言いましたが本当のことを言った方がいいのです。 巣鴨だといっても住所をきちんという必要はありません。電話番号などは教える必要はありあません。会社の電話番号を言っておけば大丈夫です。 時々私が会社の住所に住んでいると思う高齢者がいます。さて独立して家で会社を立ち上げるケアマネもいますが、だいたいは雇われケアマネです。その区別が付かないことが高齢者の特徴かもしれません。 巣鴨に住んでいると初回訪問でいっているのに、それで5分も話が盛り上がったのにです。認知症でなくとも、たいてい忘れています。興味津々のようにしていながら、他人のことはよく忘れてしまうものです。ですからある程度本当のことをいっても大丈夫なのです。 例えば、結婚のことでも50%の確立で忘れてくれると思い、言っていい程度に本当のことをいっておきましょう。もし離婚されているのなら、悪い亭主なのでこちらから見切りをつけたと言いましょう。 悪い亭主ではなくとも人には欠点が必ずありますから嘘ではありません。 しかし自分をよく言ったり、よく言わなくとも愚痴混じりで5分以上も話すのはやめましょう。適当に同情はもらいながら、男って駄目ね・・と盛り上がるぐらいでそこそこに。 子供の話もいるのならいると・・、いないのならいない。深く話したくないときはさりげなく親戚の子供の話題にすり替えてしまいましょう。嘘はいけないが、本当のことをはっきり話す必要はないのです。言いたくないときはきっぱりその話題は、と断ってもいいです。まだ自分自身引きずっているような問題を話題にする必要はありません。「どんな風に見えます。ご想像にお任せします」で充分です。 自分のことばかり話すことはいけません。すぐに切り上げ、 「○○さんのお子さんは・・、ご結婚はいつですか、ご主人は何時無亡くなられたのですか」 これはアセスメントにおける家庭状況などの記入欄を埋めるためです。高齢者の人生、歴史をしることはこれからのケアプランに大切です。 また、人は相手のことを聞きたがりながら、自分も話したいものです。相手にも自分のことを話させましょう。 私が言いたいことは、さりげなく自分の話題を入れると親近感が増します。これはカウンセリングの基本とは違うかもしれません。しかし高齢者は知りたがりです。とくに認知症の方は短期記憶は失われがちですので、適当にいっておいても忘れてくれているでしょう。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る