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ハイウェイに乗れるか乗れないかは永遠のテーマである。目の前に突如現れる標識に、ハンドルをきる即時の判断力は、私にはない。またも高速乗り損ねた。全ての道はローマへと続く。の言葉にすがるように迷走。軌道に乗ったのは出発時刻の一時間後。非日常性がボンの空腹中枢を刺激し、おにぎりわしづかみでほうばる彼。いつもこれぐらい食べてくれたら・・。横にはおこぼれの飯粒をつまむ私。
視界が開け山と湖が姿を見せる。いかに普段コンクリートの固まりに囲まれて生活してるか思い知る。母親宅へ到着したのは夕方を回ってた。一か月ぶりの祖母と伯母との再会にノーリアクションのボン。夕飯の買い物に足をのばし敦賀へ。少しいくだけでここは日本海。商店街のアーケードが広い。建物が低い。雪国のたたずまい。ショッピングセンターはレジャー性も兼ね備え子連れにもやさしい設備。うまい米と海の幸。姉ちゃんはきれい。幸せな人生設計がここで完結してる気がした。(だってみんな幸せそう)「かわいい~」ボブマーリーのTシャツをきた若いママに、ボンへそ出して答える。 夕飯は妹が台所に立つ。魚介類のカルパッチョ(ちなみに翌日は生春巻き)。あぁ火が通ったもん食いてえ(たぶん旦那も同意見)。アジの南蛮づけ、がんばって作ってきてよかった。ボンはというと白ごはんとみそ汁で乗り切る(食べるものがない時、この2アイテムに何度救われてることか)。ボンを食わせるのにおわれ食いっぱぐれの私を気づかうものは誰もいない。もくもくと箸を進める冷たい家族。夜、階段昇降が止まらないボンの相手をする者も私以外に誰もいなかった(人手が多いと楽できるという考えは間違いのようです)。 母と妹の蔵書(私と全くクロスオーバーせず)。洗面所に並ぶ高級(私には)化粧品。未知の世界がここにも広がってる。「お姉ちゃんってもたいまさこに似てるわ」彼女の視力は正常に戻った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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