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カテゴリ:ジャマンガ日記
たまらなく不愉快な臭いが鼻をつく。殺生の香りだ。こうして鶏臭い女になっていくんだろうな、私。ぬか臭い女とどっちがいいだろう。
ダンベルなんか買わなくてもここの石使えるな 校長がまた無理難題を持ちかけてきた。今度は、貧困家庭の子供を学校に来させるための養鶏プロジェクト。学校の敷地内で養鶏して、その売上金を子供の昼食代やおやつ代、文具類や制服の購入に充てるのだという。 その管理をPTAに任せるという。私はあくまでスーパーバイザーとしての立場を死守したかったが、例のごとくなし崩し的に養鶏メンバーにさせられてしまった。 本来なら貧困家庭の親たちに参加してもらうのが筋ってもんだが、そんな理屈通らんよな・・。子供を学校に行かせないような親が、学校のプロジェクトに参加するわけない。 鶏舎は既に立っており、床に石を敷き詰める人員が緊急に必要のこと。PTA会長は用事があるので私とPさんしかいない。3日前も祝日返上でタダ働きした。苦し紛れに私「でも絶対もっと手がいりますって」校長「わかりました。ブラウンマンは来てくれるかしら」誰それ、スーパーマンみたいなの?じゃ明日の朝1時間だけ、と渋々承諾。 翌朝、朝霧が残る校内の外れ。すぐそこはジャングルだ。白骨化した小動物の死骸がある。例のブラウンマンと呼ばれる初老の男性(何かと借り出される近所の人らしい)と警備員のおじさん、Pさん、私。 最有力人物Pさん ちなみにブラウンマンというのは通称だ。ジャマイカ人は変な名前をつけるのが好きやなぁ。 ジャマイカで手押し車がほしくなったのはこれで2度目(1度目は家の増築の時)。日本じゃ頼まれてもほしくないシロモノなのに。漬物石大またはそれ以下の石を集めて鶏舎に運ぶ原始的な作業。 モチベーションを上げるためにスマホのMP3をBGMにした。ジャスティン・ビーバーなんて、養鶏のよの字も知らんやろな・・。あぁ、ワーレイの声好き。「ジャマイカ人よりよく働くなぁ」こういうおっちゃんらとのふれあい、うん、悪くない。 OL時代は退社時刻と同時にタイムカードを押してました。約束の時間から15分経過し、Pさんに暇を告げる。Pさんはあと少しだから残ると言う。役員でもない彼女を突き動かすものは何なのだろう。やっぱハレルヤ? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017/03/14 08:01:40 PM
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