|
テーマ:ゆとりを考える生活(345)
カテゴリ:衣の会
今日の「源氏物語の世界」は、
喪服がグレーだった時代 ~悲しみの深さに比例して~ 平安時代の服喪期間は、 父・母・夫 忌50日 服13ヶ月 祖父母 忌30日 服150日 曽祖父母・妻・子・兄弟 忌20日 服90日 と決まっていたそうです。 忌:忌み慎む期間で、家に中にこもっている期間 服:けがれの及ぶ期間 深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染めに咲け 古今集 墨染めの衣というのは、今のように真っ黒ではないグレー、鈍色のこと。悲しみが深ければ深いほど、濃い墨染めの衣を用い、だんだんと薄い色に変えて行き、喪が明ける。 源氏は、葵の上の死を悼んで、 かぎりあれば薄墨衣あさけれど涙ぞ袖を淵となしける 生きていたときには、あまり大切にしなかった妻に死なれてから、大切に思う源氏の優しさ・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.12.09 16:29:04
[衣の会] カテゴリの最新記事
|