テーマ:シナリオを読む人(51)
カテゴリ:カテゴリ未分類
こんばんわshopanです。
今夜は東映「明治侠客伝・三代目襲名」1965を読みました。 かって東映時代劇がありましたが、私の個人的な見方で云いますと、 黒澤の「用心棒」で、それまでの時代劇が一蹴されます。 代わりに「東映やくざ」映画がでてまいりました。 東映の映画はどちらかと云いますと、 まるで「舞台もの」でありました。 鶴田浩二とか高倉健・藤純子あたりのキッタハッタを、 実にかっこいい「エ」にしていました。 それが「実録」ものとか云いまして、 例えば「仁義なき戦い」などが、 出てまいりますと、 私には何かついていけないものになりました。 いさぎよく区切りのラインを引くとしますと、 「東映やくざ映画」と云うのは、 私には「藤純子」映画あたりまでが限界でありました。 とても血なまぐさいものは、 例え映画でありましても、私はダメです。 「三代目~」はハナシとしては、つぶし会い殺し会いの映画です。 藤純子さんに期待しました。 やくざは一歩さがってという侠客道ですか。 オトコ度胸といいますか、敵地に一人乗り込んでいく―いさぎよさが、 鶴田浩二ひとり背負っております。 女ッ気としては藤純子があり、 ぱぁ~と笑いは藤山寛美が受け持っていました。 斯くのように生きていた。 それだけでした。 どうもこのシナリオを読む資格がないような、 実に気持ちが乗らない一編でありました。 ただ、このシナリオは撮影台本のように感ずるところもありまして、 ラストの決闘シーンは― 朝次郎屋根へ。 巡査。 屋根の朝次郎。 接近。 ―これが百行ぐらい続きます。 このへんの書き込みは始めてですね。 しっかりと記憶します。すみません。 ただし、念のために申しあげておきますが― かって私は「藤純子」緋牡丹のお龍のファンでありました。 その絶頂期のとき、 なまの藤純子さんにもお会いできるチャンスもあり―。 当時いただいたサイン入り色紙は― いま「わが家の宝」であります。 余談をひとつ★ 昔先輩が私をキャバレーに連れて行きました。 「お前さんが好きなヤツやってるよ」 ショータイムで東映調のやくざものを見せました。 これはもとは「殺陣」のチームらしいので、 それはいいのですが、斬られるたびに「ドファ」と云って 倒れながら衣装が血でまっ赤になっていきます。 これはやりきれませんでした。 余談をもひとつ★ 黒澤の「用心棒」の話題のひとつは、 ひとを斬る瞬間の「ザクッ」という音を リアルに出していることでした。 松竹映画はマネをしました。 長門勇の「いも侍シリーズ」がそれ― 「うッ~」と「ザクッ」がきます。 それと同時進行して、衣装も血で染まっていきます。 ときとして白黒の映画の場合はキタナイ―だけ。 らしくみせる―それも結構ですが。 役者と観客の間ではちゃんとした、 「約束ごと」は出来ているわけですから 「らしく」も、ほどほどに―。 余談をもひとつ★ ダイエーが流通界の華として登場しましたとき、 その関係書を読まされました。 なかに大変興味深いものがありました― アメリカ映画の西部劇と日本の時代劇のやくざ映画を調べています。 「何というセリフが多いか」」を 調べています。 日本では― 「親分なぜ私に死ねとおっしゃらないんで―」 西部劇は― 「おれには関係ないよ」 なんともはや― おいミスター小泉に 教えてやらなくていいのかよ。 って感じ―。 だから― 映画は やめられません。 シナリオ掲載誌★キネマ旬報増刊|任侠映画大全集1971-3-20 ――――――――――――――――――――――――――――――――― お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 17, 2004 02:05:31 PM
コメント(0) | コメントを書く |
|