テーマ:シナリオを読む人(51)
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こんにちはshopanです。
今日は東映作品プラス山本薩夫監督という 珍しい組み合わせでした。 戦後の東北のある土蔵荒らし専門泥棒の話。 個人企業?だから実にせこい仕事。 しかしこの道ウン十年だから― そのマニュアルはきちんとしていた。 トラツクいっぱいの着物衣裳などは タンスごともってくる。 警察とかやくざ者からはスルリと抜ける 凄腕の|林田義助|だったが― 夜中ある犯行の途中で、国鉄の線路を通りしな 九人の大柄な男たちと出合った。 真っ暗な中だから顔は見えない。 仕事仲間と話しても九人だった―といった。 それから― 義助の人生が|ちらっと|微妙に 逆回転をはじめる。 監督|山本薩夫|の |薩ちゃん|映画たる所以の 映画にサマ変わりする。 あの九人は|松川事件|の現場に 居合わせた犯人たちだった。 〈シナリオでは杉山事件〉 小気味よいシナリオだった。 山本薩夫はずっと独立プロを 支えてきた監督だった。 そして数々の傑作名画をつくってきた。 彼には|山形雄策|という女房役の 素晴らしいシナリオ作家がいて― 何でもすべて|物語|にした。 シナリオ掲載紙★キネマ旬報|1965/2/15 ――――――――――――――――――――――――――――――― お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 24, 2005 07:17:42 PM
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