古本屋で100円読書

2006/01/07(土)10:51

国家破産の続き

国家破産を生き延びよう!(35)

 さて、昨日の国家破産の続きです。  私のうろ覚えですが、  当時のお金で2000万くらいの税金を突然要求された冷泉家。貴重な文書を散逸させないために、四苦八苦して税金を払ったそうですが、これは他人事ではありません。現在も終戦当時と同じく、税金の取立ては大変厳しいものになっています。  この、貧乏人るりも、税務署の厳しさをちょっと垣間見たことがあります。  実は、一昨年、家は年末調整を受け損なってしまいました。これは、貧乏なるり家にとって一大事です!  と言うわけで、年が明けてから確定申告に行ったのですが、親切で優しい税務署の女性がコンピューターの入力を間違ってしまい、戻されるはずの税金が不足だと出てきました。  すると、 「○○円不足です! いつ払いますか?」  と彼女の温和な顔が、般若のような声と表情に変わったのです!  私は事前にネットで確定申告の予行をしていたので、 「ネットでは○○円戻ることになっていましたけど…」  と言いました。すると。。。また、彼女は優しくて親切な女性にもどったのです。  税金が不足だと思ったときの対応と、逆に税金を返さなければならないと分かったときの対応の差が、日本の今の追い詰められた財務状況を示しているようで私は印象深かったです。  さて、今、日本が陥っている財務状況は、戦前よりずっと悪いものです。なので、今回破綻が表面化したら、戦前よりもっと大荒れの社会状況になるかもしれません。  現在噂されている日本の借金は1100兆円。もし、これが本当だとすると、GDP(国内総生産)の約2倍。”公表されている”国の借金として、歴史上類を見ないそうです。(ちなみにアメリカは、絶対に国の借金は分からないようになっているらしいです)  つまり、日本がデフォルト(債務不履行)したら、歴史上人類がかつて経験したことがないほど大事になる可能性があるわけです。  もしかしたら日本だけの混乱で済むかもしれませんが、アメリカも住宅バブルです。なので、それがはじけたら恐慌になると言われています。そうなったら世界経済の50%を占める両国の混乱は、ほかの国も混乱に巻き込むに違いありません。  そうなったら、何ができるでしょう?  神ならぬ身がどうして知ることができるでしょう?  注:アメリカの住宅バブルがはじけたらなぜ恐慌になるの? と思われた方はまじめな方だと思います。  日本のバブルもはじけた後、株価の暴落がおこりましたが、アメリカがバブルに移行して世界恐慌はまぬかれました。ラビ・バトラ氏は恐慌になるとおっしゃっていましたが…外れたわけです。  ところが、外れたのをそう喜んではいられません。  なぜなら、景気循環説によると、回避できた恐慌は回避できた分だけ、次の恐慌を強く大きいものにすると博士がおっしゃるからです。  今、アメリカ人は住宅が値上がりした分を担保にして、銀行から借り入れをして消費に当てているそうです。  日本のバブルの時でもこんなことは聞いた事がありません。上がった土地を担保にして、企業が更なる土地を買い占めましたが、個人が値上がり分を担保にして消費に回すだなんて。。。。日米両国の国民性の違いに唖然とします。  つまり、みんな借金まみれ。。。。この状態で住宅の値段が下がったら、日本と同じように混乱するのが目に見えています。  もちろん、アメリカには人口が増えていると言う強みがあります。もっとも自然増ではなく、移民政策によってですが。。。その点、国家規模で自殺していると言われる日本より強くて健全だそうです。  少し、話をそらしても良いでしょうか?  今、正確な出生率が分かりませんが、まだ出生率1.3なにがしの時、ある数学科の大学生が50年後か100年後か(忘れました。そのサイトが探せないんです)の日本の人口を数学的に計算していました。  なんと、驚くなかれ。  出生率が1.3何がしで推移した場合。。。。  わずか、50年ないし100年の後、日本の人口は100万くらいになると言うものでした。。。1億3千万が100万人台へ!?  まさに、国家規模の自殺ですね。  人口が減ると、需要が減る、生産性や学問のレベルが下がる(競争の原理が働かないから)などなど、国力の低下は明らかです。  しかし、それ以前に国家の破産問題。。。いったい日本はどうなってしまったのでしょう?

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