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nomination1103

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2006年01月11日
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ファッション業界の方に「NTTレゾナント」といってもなじみがないかもしれないが、「goo」を運営する会社、といえば、イメージしやすいかもしれない。このNTTレゾナントが、ケータイサイト大手の「魔法のiランド」に、検索機能と検索連動型広告の提供を開始したそうだ。

パソコン(PC)の世界で起こっていることは、少し遅れて携帯業界にも導入される、という良い例だろう。PCのネット上では、Googleのアドワーズ広告がその代表格の存在だが、ネット通販を手掛けている人の多くが既に便利なものとして活用なさっておられると思う。同様の効果をケータイで狙うのは、至極当然の発想だ。

しかし、今日私が書きたいのは、わが繊維ファッション業界の方向けのエントリなので、ちょっと違うことなんだよね。

注目して頂きたい点は2つ。

1つは、この「魔法のiランド」の登録ID数が、400万もあること!PC上のブログの総数よりは少し少ないと思うが、ものすごい数である。

しかも、その数の問題だけでないのだ。今日、私は初めてかなりじっくり自分のFOMAで「魔法のiランド」のケータイサイトを見たのだが、メチャメチャ面白い内容ですよ。

このサイトに集まってきているのは、圧倒的に若い子が多く、ブログの内容にもリアリティがある。PCより短文で感情を表しているので、むしろ凝縮された喜怒哀楽が感じられるのだ。

コミュニティが主体だが、一部通販も手掛けている。これにも特徴があって、ヴィヴィアン・ウエストウッドを前面に打ち出している(バッグは安いので、狙い目ですよ)。

それから、渋谷109ステージの一期生だった「小萩」のサイトも見つけちゃいました。若いターゲットを狙っているブランドだから、ここで情報発信されるのは非常に効果があるのではないかと私は思いますね。

ファッションに関してだけでも、ネタはてんこもり、わんさかあります。企画担当者ならこのサイトを見ていると相当いろいろなアイデアが沸くのではないだろうか。ただ、ピュアヤングをやっていない人だと全然ピンと来ないかもしれませんが。

こういうポータルサイトを見て感じるのは、C2Cの情報のやりとりや、つながり感といった「コミュニティ」の持つポテンシャルの高さ、である。ケータイの公式サイトに並んでいる、売らんかな、の通販サイトからは、絶対に得られない、ユニークなコンテンツの集合体だ。

このコミュニティの住人達は、ネットとかぶる部分もあるが、ケータイしか使っていないピュアヤング、ヤングの方がたぶん多いのではないか。となると、こういう客層に向けたブランドにとっては、このサイトは宝の山である。通販以前に、情報収集・情報発信というだけでも、それなりの効果を見込めるのではないかという気がする。

もう1つは、ビジネスモデルの問題。「ケータイサイトで儲ける」となると、皆が連想するのは、着メロとか、天気予報やニュース、英会話のサイトなんかのように、コンテンツそのものに課金するか、もしくは通販、ということなんだろうけど・・・。

あと1つ、広告を取る、という方法もあるのだ。

このことに、わがファッション業界の皆さんは、意外と気付かなかったりするんだよね。というのは、いつも広告を雑誌や新聞なんかに出しておられる方のお立場だから。

コンテンツ課金と通販は、消費者からお金を頂く訳だが、広告は、サイト閲覧の消費者ではなく、企業さんからお金を頂く、というビジネスモデルである。

さっき「魔法のiランド」さんはID数が400万人、と書いたが、これだけの巨大なコミュニティを保有していれば、そこから派生する様々なビジネスが考えられる。広告も、その有力な一つだ。

今、ネット企業と呼ばれる会社、そして、既存のメディアも、やっきになって広告や課金のシステムを考案しようとしている。それに対し、わが業界は、元々ものを作ったり売ったりすることが本業だから、ネットやケータイと聞くと条件反射的に通販のことばかりを考えてしまうのだけれど・・・。

実は、顧客のコミュニティを持っていれば、他産業から広告を取る、というのもアリなのではないか。

ファッション業界の強みは、ある年齢層やライフスタイル、趣味志向によってセグメント化された絞り込んだ客層向けのブランドを有している点にある。そういうあるヤング向けブランド「A」(仮称)のファン向けに、ケータイの勝手サイトを立ち上げ、その会員数が数万人規模になれば、同様にそういう客層を狙っている化粧品やダイエット食品、ファッション雑貨等の企業さんの広告を掲載してあげて、先方のビジネスに寄与する、ということも出来るはずなのである。

そのためにはもちろん、そのブランドに、顧客の心を強く掴んで話さないだけのパワーがなければならない。少し前から、IFIビジネススクールの尾原蓉子学長が力説しておられる、「顧客熱中」ということである。

単にモノを売る、とか、買う、といった次元を超え、もう少し大きな目でお客様を見て包み込むようなビジネスモデルを組み立てることが出来る企業が、今の時代は大きく伸びているような気がする。Googleさんはその最たるものだと思うが、そこまではいかなくとも、あるセグメントの中で小さくとも濃いコミュニティを作れるところは、きっちり生き残っていけると思いますね。

皆さん、アタマをやわらかくして、いろいろチャレンジ致しましょう。おこがましいようだが、私のブログも、そんな良質の濃いコミュニティでありたいと思います(^^)

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最終更新日  2006年01月11日 23時32分25秒
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