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2007年03月の記事

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勇気が湧く出会い

今日は、東京のある区民大学の講師の打ち合わせに行ってきました。親世代の状況把握が素晴らしかったです。教えていただいたのは、よく聞く公園デビューに児童館デビュー！しかし、そういうものも、子どもが２歳を過ぎるとぴったり来なくなる人がいるとか？英才教育孤立どちらにせよ、子どもと親、あるいは子ども同士のかかわり不足がどんなにか恐ろしい結果を招くかわからないのでしょう。医者の子どもが事件を起こすことが頻発しています。学問という名のもと、受験の暗記記憶にだけに力を注ぎ、良い学校に入っても入れなくても事件を起こしています。幼児期、学童期にしか楽しめない遊びの不足を感じます。何よりも子供同士でぶつかり合う、兄弟げんかで痛い思いをする。英才教育の前にそんな当たり前の経験が欲しいですね。かかわりあって、人と人の接点の見つけ方が鍛えられますね。頭がいいとは、物や人とのコミュニケーションがよく取れている状態でしたよね。積極的に地域の人や子どもとかかわろうとする。自分から声をかける、挨拶をする。そんなお母さんを一人でも増やせるようにと計画されたようです。一人の女性として輝く未来のために、お母さん業も充実すればいいですね。

2007.03.29
三歳に通用するスキル！

三歳になったばかりの孫が「まだ遊んでいるの」と少々興奮してごねるようにべそをかきました。時はPM７時２３分、帰ってからお風呂に入って寝ることが待っています。そこで、大人が提案します。｢長い針がまっすぐ下に行ったら帰ろうか」「そうしよう」元気を盛り返して孫はまた遊び始めます。７時２９分、時計に目をやりながら父親とおもちゃの移動をしています。｢お風呂はわいているかなー？」帰ってからの予定をがわかっているようです。｢もう湧いていると思うよ」と父親が教えています。周りの大人が興味津々。さり気なく三歳児に付き合いました。とうとう、針がぴったり下を向きました。すると私のところに来て、｢おばあちゃん、針が下に行ったから○○くんは帰るね。」私と叔母ちゃんにチューをしてくれました。「まだまだ」とごねた時は少し譲るけれどタイムリミットのゴールを決める。譲ってもらうと責任感の芽が育つゴールがが決まると条件に適応する。その二つの能力が育つなーと思いました。また、教師の目から見ると、デジタル時計ではない時計に触れることで、時間についての意味も理解するのだなーと、思いました。退職して寂しいのですが、孫の生育環境で能力を獲得する時期や様子を客観的につかむ。それが少しでもできるようにしたいです。少子化や子育てに貢献できる材料になりそうだからです。もう一度子育てできたらよかったのに・・・息子や娘に謝るのは簡単ですが、謝ればいいようですが、そうすると彼らを認めないことになりますから難しいのです。

2007.03.28
ニッポン放送でわたしの声が！

今日は早朝よりラジオでわたしの声が流れました。私は普段とってもゆっくり話すのですが、質問に答えながら急ぎすぎてペーシングが悪く自分では少々聞きづらいなーと感じました。強みを活かせななかったと思います。いくつも話した中のほんの一コマですが、今後修正していきましょう。こういう取材を受けたときは、どの部分を放送するのか、どんな風に編集されるのかに一番関心があります。聞かせていただいたところ、聞きやすくてわかりやすく、コーチングの説明としてありがたいものでした。スキルとしては、承認の基本、共感、リフレインという入門編が伝わったように思います。相手の能力を発揮させるサポートよりも関係作りの方を放送のコンセプトに持っていかれたんですね。事例の「森永さんがひどい」までﾘﾌﾚｲﾝするのはいただけませんでしたが、番組では、それもユーモアとして付け加えたかもしれません。森永さんが最後に「よく分かりますね。うちも愚痴を聞くのを勘弁してくれっていうと怒っちゃいますからね・・・」と受けてくださっているのが共感ですね。流石にわかりやすく伝えてくださっているとうれしくなりました。

2007.03.27
予防の必要性をわかってもらう大変さ

今日は叔母の白内障の手術日でした。手術は１０分くらいであっという間に終りました。数年前に右目をしたときよりも技術が進歩したようで、麻酔も全て痛みがなく、本当に簡単です。お年寄りの噂話でも簡単だと聞いているようですが、叔母が思うより術後をきちんとサポートする必要があります。明日も朝っても診察に連れて行かなければなりませんが、３０日にも診察です。今も安静が必要なので寝かせようとしますが、なかなか寝ないで話に付き合うのが大変でした。術後の診察の必要性を折にふれ３ヶ月間伝え続けました。それでも、｢誰でもこんな簡単な手術はない、って言っているからそんなに大事にしなくてよさそうなものだ」と不満たらたらでした。私の傍で腸の大手術をしたときは、痛みがあったことでお医者様の指示や私のいうことを聞きましたが、自覚症状がないときの予防ほど、ないがしろにされやすいことはありません。これはお年寄りに限ったことではないのですが、予防に時間やお金をかけられる人は上手く生活しているように感じます。

2007.03.25
相手に寄り添い販売実績を伸ばす！

私が住む町にはコジマ電気、ヤマダ電機があり、駅ビル内に石丸電気があります。どのお店にもよく行くのですが、今日はとっても親切な販売員さんに出会った喜びでいっぱいです。過当競争の中、値札とは離れたサービス精神の素晴らしさを石丸電気の細野哲司さんという方から学びました。私の望みをよく確認し、PCのメモリーを追加してくださったのですが、メモリーの発注で２，3日かかってしまったことも、不満は感じませんでした。今日は届いたメモリーを追加する作業をしていただきました。運ぶことで「重い思いをさせた」という労いもあって私の気分は上々。講演会に持ち込めるPCを購入したいと思っていたこともあり、彼ではない他の販売員さんからPCを購入しました。このとき、細野さんの対応で気分がよくなったのだから、彼にお願いすればよかったかなー・・とちょっと後悔しました。さて、作業終了した頃合を見計らって、メモリー追加のPCを受け取りに行きました。すると、細野さんはいつも変わらぬスマイルで、「PCもご購入頂きましてありがとうございます」とお客をとっても大切にする態度で応対してくれました。こういうとき、心の中で舌打ちするような店員さんをよく見かけます。でも彼は違いました。営業成績にはならなかったけれど、彼の素晴らしさをこのブログで伝えたくなりました。何度か彼には対応してもらっていると思います。うる覚えだったので、今日は名前を確認しました。彼は人間性としてのスキルが素晴らしいのでしょう。私が最近石丸電気によく行くわけは、無意識のうちに彼のような対応に惹かれていたのかもしれません。

2007.03.24
ラジオの収録が終りました。

たったいま、ラジオの収録が終わりました。自分なりの考えで取材に応じました。ちょっと緊張ぎみでしたので、よく伝わったかどうか、放送で聞き取ることにします。コーチングが家庭や教育に活かせると広がってきたことから、取材になったようです。共育コーチング研究会の６年歩みの成果です。来週の火曜日、朝の6：20～ニッポン放送です。｢森永卓郎と垣花正の朝はニッポン一番ノリ」だそうです。悪い癖も少し出ましたが、興味のある方はお聞きくださいませ。

2007.03.23
コーチングが役立つことって？

今日は、お彼岸のお墓参りに行きました。子どもの姿はありませんでした。学校が休みの昨日でしたら少しはいたでしょう。私はそういう行事を大切にしてきました。長男が３歳のとき、お客様からお菓子をいただきました。「ありがとう」と言うとすっと立って義父の遺影の前に供え、手を合わせました。教えた事もないのですが、私の後姿が焼きついていたのでしょうね。みんなで驚きながらもちょっぴりうれしいような雰囲気が漂いました。そのとき集まっていた私の父も、義母ももういません。長男は、受け継がれる命の尊さを知っていると思います。これもコミュニケーションのスキルですよね。とっても年寄りに優しいのでそう感じます。私は認知症の母の介護で、ずばっと息子に注意されます。おばあちゃんの愛をいっぱい受けた息子は、おばあちゃん思いです。最近は自分の子どもと祖母、つまり曾孫と曾バアチャンのかかわりが曾バアチャンを元気付けると考えているようです。本当にこういう面ではとってもうれしい連鎖が起こっています。孫が皺くちゃの曾バアチャンに近づいてほっぺにチューをしました。やらせでもなんでもなく、何を思ったのか、してあげたくなっとのか分かりませんが、急にしました。曾バアチャンがいちばんの遊び相手なのかもしれません。遊びではがんがん駄目だしをしている姿に笑ってしまいますが、「大好きだよ」というサインも効果的に出せています。

2007.03.22
方法記憶の蓄積がある人

今日の朝刊から東大生にうつ病患者多発受験の勝者。意味記憶に時間をさき、ひたすら素直に真面目に学習した学生たち。挫折や試行錯誤の繰り返しは殆どないのではないでしょうか。その学生たちが、成績の悪さや少しの挫折に立ち直れないのだそうです。認知革命後の認知心理学者は次のような理論を展開する。自分に起こったことへの考え方が感情や行動の大部分を決定すると。浅田真央ちゃんのように失敗の連続、挫折の連続から技を磨く、或いはゲームの勝者・敗者を経験しながら技を磨くスポーツ選手たち。挫折や失敗を乗り越えるのが当たり前になっているように見えます。何があっても楽観的に乗り越える方法記憶・経験記憶が蓄えられているようです。情報処理能力が格段に高いと思われます。そいう人こそ脳の働きがよく、頭がいいのですよね。でも、無力感や悲観論に沈んでいる人も必ず立ち直れます。マーティン・セリグマン博士が証明しています。人生で成功率が高い楽観論者への転換は可能だと。学習でできてしまった考え方は、学習で変えられるといっています。そこにNLPやコーチングが体系化された根拠を感じています。コーチングは意味記憶する学習ではありません。体験的トレーニングで方法記憶や経験記憶に働きかけるトレーニング学習法です。試して勝ち取る記憶術です。子どもに本当の能力をつけたい方はこちらへ

2007.03.21
コミュニケーションは喜び

コミュニケーションは本能。喜びや充実感を得るという快楽ポイントがある様です。池谷先生は、私の本に出てくる３年生を例にとって話してくださいました。友達にアプローチした事で得られる快楽ポイントを知らなかった例となります。そういえば、どの子にも言える事でしたが、何か一つにでも自信が付くと、どの教科や活動にも十分力を発揮し出すということが見られました。達成感と呼べるもの、快楽と言えるもの、そんな報酬を得た子は強い。特に、自分の中で喜べた子は強い。褒められたこと、点数が上がったことにも報酬ではありますが、それよりも、それを成した自分,求めたこと以上に気づいた自分に喜ぶことが大事ではないかと思います。誰かのために努力するのでなく、自分のために努力する→報酬を得る→また努力したいというシフトが起こる兎に角、内面で何らかの報酬を得た状態になると自信が付いてどんどん伸び出す。自分が友達に声をかけ、仲間で遊ぶ楽しさ。そんな快楽ポイントを知った子どもはもう大丈夫。一度知った蜜の味を求めるのが人間。親友ができ、自分の得意とする折り紙の世界を追求することが促進され、目がキラキラとしてきました。そんな目に家族もまきこまれて折り紙の技術はぐんぐん高まりました。そして、家族や友達からリスペクトされる状況が生まれました。これで更に報酬の質が上がってくるのでしょう。その技術習得に拍車がかかりました。勉強の成果もそうですね。学ぶことで気づく味を知った子は黙っていても勉強するようになる。そんな報酬の得方を知って欲しいものですね。コミュニケーションで、自分の報酬系統を広げる。快楽ポイントをいっぱい作る。私のこれからもそうありたいと思うのでした。

2007.03.19
アテンションシフトが大切

目標を決めると問題が見えてくる。（アテンションシフト）ここに、個別指導でのコーチングが機能しました。もっとうれしかったのは、授業にこそ大変機能したことです。もちろん、授業には学習のテーマはあるのですが、なんとなく始める授業もあれば、活動はたくさんあるので、一見子どもは活発に動くが、何を学んでいるかの意識が持てない授業をたくさん見ました。自分も随分、学習テーマを掲げるだけの授業をして来たのかも知れません。やはり、その時間内にどんな方法で学びたいか、この課題を解くことで何を得たいか、この課題にどこからアプローチしてみたいか、自分なりの目標を見つけることが主体的な学習になるのですよね。これから飛躍したい人の目標はダイナミックに機能していきますね。池谷先生からお聞きしたお話では、中間を埋めるというのが脳のすごく有名な作業なんだそうで、「フィディング・イン」というとか。カニッツアの三角形の絵などを見せていただいて、説明していただきました。私が目標をもたせることに注力していたことへ、その根拠を示してくださったのです。そういえば、ゴールも決めずにぼちぼちと話し合う、非効率的な会議が学校にはあまりにも多かったような気がします。皆さんのストレスの原因だったので、その辺が改善できると少しはゆとりがでるのかな・・・

2007.03.16
ケイン君の思いを伝えたい　

たった今、フジテレビで教え子家族のドキュメントが放映されました。私は名づけたい。「ビューティフルファミリー」とこのご家族触れ合った人は、幸せの魔法にかかります。一番末のお子さんがケイン君です。難病の中、元気に明るく呼びかけていました。「僕の病気は余りにも知られていない。　もっと知りたい！！！　同じ病気のお友達と遊びたい！！！」皆さん、情報がありましたらお知らせください。私の大好きな教え子二人がお兄ちゃんです。入学前まで、ケイン君も私の教え子のような気持ちでした。お兄ちゃんと一緒の学校に通って欲しいと、応援して来ました。お父さんもお母さんも素敵ですが、教え子のお兄ちゃん二人も自慢の教え子です。心優しく、明るくてケイン君の素晴らしさと負けず劣らずです。ケイン君の呼びかけに耳を傾けてください。病名を知ってください。だって、ご家族と触れ合った人は幸せの魔法にかかるのですから。ケインの部屋へ今日、たまごクラブひよこくらぶ　ベネッセ　BIZ-mom発売｢小学生までみにつけたいこと」監修しました。子ども能力を引き出す親と教師のためのやさしいコーチング

2007.03.14
今年の卒業式はどんなだろう！

学校の三月は大忙し。その中でも、団塊の世代の大量退職を受け、人事は大変そう。６年生は卒業式の準備に追われていることでしょう。私の大好きな教え子は１６日に卒業します。そういえば、何年か前の我がクラスの子ども達が、６年生の下駄箱を掃除してあげた記憶が甦りました。子どもにとっては面白い反省、私にとっては苦い反省です。６年に秘密で下駄箱掃除を始めたのはよいのですが、わたしのアドバイスを聞かなかった男子が、どんどん靴を外に出してしまい、靴をどこに返せばいいのか分からなくなった思い出です。靴は昇降口に散らばり、私もがっくりでした。これも我がクラスらしいエピソードでした。主体的に考えて行動しますが、マダマダ幼いと失敗は付き物でした。ところが、謝りに行ったようで、６年生がとっても感激してくれたようです。初めての経験として、６年の先生も感激した話をいつも繰返しました。子どもたちは、失敗はしたものの、熱い思いが伝わって達成感があったのではないでしょうか。しかし、私は理想が高く、靴の出し方と掃除の仕方のアドバイス・・・それをチームで考えられなかったことが残念でたまりませんでした。聞き方の問題として注意していました。時を経て思い出す場面は失敗や冷や汗物のことが多いものですね。注意した私に、「あれは本当に子どものための注意だったのかしら？」という声が消えない記憶となってしまいました。卒業式後に卒業生の感動を伝えたのですが、何か白々しかったように反省しています。

2007.03.13
共育コーチング研究会

コミュニケーションが人の頭をべき乗に働かせる！！！そう仰る池谷先生は、脳科学からみて、コミュニケーション場面が学習に組み込まれることを願っているようです。二人の話し合いでは、例えばAからの視点、Bからの視点、AーBの視点、BーAの視点・・・？という４通りの視点から物事を語り合えるということでしょうか。人数の累乗の方法が見えてくる。昨日は共育コーチング研究会の例会でした。ここに参加する人は一時間の会議でたくさんの可能性を見つけます。ということはやりたい、やったら飛躍する・・・という方法が見つかるのです。それを、午前中は全体で、午後は分科会形式でミーティングをするのですから、皆さん、科学者ばりに頭が心地よく疲れます。人間関係は、自分の思いをぶつけるだけより、自分以外の人の思いや考えも取り入れるほうがスムーズです。お互いにそういうスタンスを持ったメンバーで語り合うので笑い声がたえません。皆さんの個性が発揮されながらぐんぐん決まっていく会議。そういうことができると知っているので、仲間で育つネットワークに感謝する大石です。

2007.03.12
知識を活用して考え、考えを活用して行動する

スポーツ選手がその後のビジネスでも力を発揮するわけそれは情報の保存と情報の処理が常に連動する中で瞬時に判断してプレーしてきた賜物ではないでしょうか。総合判断力に優れている方はそういう経験が身についている方方法記憶はそこの連動にも使えるからすごいですよね。知識の不足を常に意識し、いつも課題に近づくために情報をもらいにアンテナが立っている。情報過多な時代ですが、いつも必要なことを意識しているので、必要な情報だけヒットする。それを活かして達成させるためにアウトプットする。知識、思考、行動の連動が瞬時にできる判断力を鍛えていると思います。授業に組み込めば、教師はほんの少しの情報を呼び水として与えればできますね。子ども能力を引き出す親と教師のためのやさしい

2007.03.11
知識を活用して考え、考えを活用して行動する

コミュニケーションで頭がべき乗に働くことを感じています。私のメソッドは、それを活かしています。今日のキーワード　まずは方法記憶の真髄をご覧ください。求める者は獲得するそれは糸井重里さんと池谷裕二さんの対談集で表現されていました。「海馬」で生まれた言葉が面白い池谷先生は、脳の機能を煎じ詰めると「情報の保存と情報の処理」である。そして、その中で重要なのは「情報の記憶」である。記憶がなければ処理はありえない。・・・・そう仰っています。脳の働きは殆ど記憶で説明できるのだそうです。単なる暗記を「意味記憶」自分で試して初めて分かるノウハウや成長を「方法記憶」ここでの分類を語った後、糸井重里さんは、「ここで分かりやすいように、仮に単なる暗記（意味記憶）を　「暗記メモリー」と呼んで、自分で試してはじめて分かることで　生まれたノウハウのような記憶を「経験メモリー」とよんでいいですか？」と提案しています。これが後の池谷先生の発達段階別によく使う機能での分類に繋がっています。お二人で話していた時には仮に経験メモリーで語られた分類を更に「方法記憶」と「経験記憶」に分類したようです。後の科学的な学習方法の中では、低学年までの「方法記憶」中学年からよく機能する意味記憶である「知識」中学生から機能し始める「経験記憶」と分類されていました。糸井重里さんとの対談でひとまとめにした経験メモリーを後の池谷先生は、「方法記憶と」「経験記憶」に分類しました。池谷式分類方法が生まれてその後の先生の著書がぐんと増えました。そして「海馬」でも伝えてくれていますように、人のノウハウ獲得や成長とつなげたのでしょうね。ここでの最も重視できるものが後に分類された「方法記憶」です池谷先生の脳はべき乗に発展したようです。　「実際にトライした人には、確かに深く記憶として残るでしょう。」と受けた糸井重里さんとの対談は池谷先生の脳をべき乗に発展させたようです。方法記憶と方法記憶が出会ってべき乗に発展する場。糸井さんと池谷先生のコミュニケーションの場と同じように、子ども達のコミュニケーションの場に方向性を持たせるのです。少ない知識を活用して考えたことを語り合い、お互いにランダムな方向から問いかけて思考し、メンバーの経験や知識とつなげて思考がべき乗に広がりを見せてきます。授業では、その先に表現がゴールです。選択肢が増えたところから選択して子ども達は表現します。常に知識を活用して考え、考えを活用して行動する子どもとなるのです。ちょっと難しいでしょうか。子ども能力を引き出す親と教師のためのやさしいコーチング

2007.03.10
知識を活用して考える

本日の読売新聞の記事から横浜国大付属中の授業が紹介されています。「知識を活用して考える力育てる」です。答えがないこと学ぶ必要性からの出発です。高木展郎校長は紹介しています。例えば、「エジプト文明やインダス文明が発達した理由は何か？」〈授業テーマ）という課題に対し、調べるところで終らずに、最後の一時間で自分の考えや見方をリポートにまとめ発表させるなど、思考のプロセスをだいじにすることが重要である。・・・このような授業の指導事例を冊子にまとめるらしい。もう一声でもっと子ども達が集団で学んだ効果が伸びるのに残念。最後の発表形式は、様々な文化祭の模造紙発表の流れであり、余り新しさを感じない。これまでにもあるプレゼンスキルを上げる表現力を育てるための授業とさほど変わらないが、プロセスを発表することの意味だけが前進を示しているようです。そうか！ここに私のステップがまた見えた・・・と思いました。私はこれから２ヶ月位をメドに中高の授業指導案を大石メソッドとして冊子にまとめてみようと考えます。思考力とコミュニケーション力と様々な能力をべき乗に引き上げる指導案をまとめることにしようと決心しました。私のメソッドは、授業にほんの１５分ばかりを組み込むだけです。文明を調べる前と、発表前にそれぞれ１０分から１５分設けただけで子ども達が飛躍的に伸びたことを目の当たりにすることでしょう。冊子作りにワクワクしてきました。

2007.03.09
ADHDは頭がいい！！！

池谷先生と「そうですよね。」「そうだ、そうだ」と話し合えたのがADHDといわれる子。「あの子たちは、治るというか育つというか、結構優秀になると思えるのですが」そう話を向けると、自信満々に「必ず治るんです。トットちゃんみたいなものです。昔から、偉人は幼いときにけっこう困ったちゃんだった・・・」そんなお話です。わたしも、エジソンなんかはそうかなーと想像しています。ここでも同じ思いでうれしかったです。「学級崩壊を起こしちゃ困りますが、優秀な子が多いのではないですか」と仰います。私の教え子も物凄く語彙が豊富で頭が切れる子でした。「優秀な子が多いですよね」とお聞きすると、な、なんと「だってぼくもそうだったんですよ」「東大の学生に聞いても、結構子どものときに落ち着かない子が多いですよ」YA・YA・YA 　将来の輝く姿が見えてきそうじゃありませんか。この続きはまた・・・

2007.03.07
頭がよくなる方法としてもご推薦をいただきました

脳科学の第一人者、池谷裕二先生からご推薦を受けた感激をおすそ分けします。先生のお人柄に触れ、信念から真理を追究するお姿に感銘を受けました。以下にご推薦文を添付します。教育の現場にはいま変革が起ころうとしています。コーチングです。コーチングは、これまでの学校教育とはまったく概念が異なります。目標に向かう生徒の姿勢を適切にサポートするオーダーメイドの個別プログラム。けっして教師からの一方通行の教育ではなく、生徒と保護者と教員の３者が一緒になって成長することを目指しています。コーチングの有効性は海外では立証されていますがなぜか日本ではこれまで知られていませんでした。大石先生はコーチングを日本の教育現場で実証する第一人者です。特に、語り合うエクササイズは、児童・生徒の能力を累乗に伸ばす究極的なコミュニケーションのトレーニング法です。「教育」ではなく「共育」をモットーにする大石先生を、私は心から支持します。コーチングが全国に浸透して、多くの教育現場が、素直に、楽しく、温かく、変わっていくことを願っています。東京大学・講師池谷裕二先生は、問題児として扱われる子ども達に対し、可能性を求める私のスキルに興味をもたれました。子どもたちがそれぞれの課題に気づく仕組みとなっていると特に喜んでくださいました。そして、何といっても「コミュニケーションのトレーニング法としてはこれ以上の方法は無いと考えられる」と仰っていただけた大石エクササイズについては、開発の過程に大変な興味を持っていただきました。実践者の経験則に驚き、真価を認めてくださったのです。共に学び合い高めあうコミュニケーションのトレーニング法については経験から開発した分け方による場の設定法を用いています。各自のテーマをもって語り合う場が参加者の能力を累乗に伸ばす効力を示すことを裏付けてくださいました。コーチングに初心者の方、既にセミナーを開いている方、皆さんに触れていただければ、あっという間に日本の教育再生に貢献できると心強くなりました。ちょっとここだけのお話先生はノーギャラでこの推薦文を送ってくださいました。それだけ価値を認めてくださったのです。ありがたいですね。

2007.03.06
コミュニケーション力と学力

さて、疲れてしぼんでしまった彼には何がいけなかったのでしょうか。こういうとき、「お母さんのやり方が悪い」と評価してしまう人がいます。私はお母さんの気持ちもよく分かる気がしました。ヤット見えた学力向上ライン。「いまだ」と思って一生懸命サポートしたのでしょうね。ここでポイントを外したのは、いろんなことをやりすぎたことです。お子さんに寄り添う気持ちが生まれたのは素晴らしいことだと思います。意図して何かを始めれば、結果で修正が必要になることはよくあること。親のやることなんて、その連続かもしれません。但し、問題集や参考書の選び方ですが、同じ参考書や問題集を繰返す方が力になるということがここでの修正ポイントです。また、量的にも減らすことが記憶のメカニズムにはよいことなのです。少ない問題を繰返す方が、いろいろな問題に当たるより記憶できる方法なのです。池谷先生の科学的な学習法に書いてあります。どうも、彼のお母さんは市販のいろいろな問題をやらせすぎたようです。早く気づいてよかったです。また混乱を引き起こし始めていたのです。彼は理解に時間がかかる子どもでした。量を少なくして、しっかり理解してからつぎに向かうべきでした。時間はかかるは、なかなかできないはで、またお母さんにきりきりされたことで自信を失い始めていました。勉強が大嫌いになるところでした。お母さんとそこの問題を洗い出せてよかったです。彼にとっては、私とお母さんが力強い味方になることができました。多くの課題があったらまずは小分けにして憶える。そして繰返す。全部憶えたら残りをまた小分けにして憶える。そして繰返す。こんなことも学習のポイントだそうです。同じ問題の書き取りテストを２回以上続けた方法が機能したのは、子どもの脳の中で憶えた漢字がだんだんに増えた方法だったのですね。一行日記は量的によかったことと、主語述語の役割の反復練習が機能したことで学習遅滞者に絶大の効果がありました。しかし、私のクラスはコミュニケーションエクササイズが、能力を伸ばす方法として抜群の威力を持っていました。其れについてはまたこれからにします。

2007.03.05
コミュニケーション力と学力に親が勘違い

さてさて、よくしゃべり、運動能力が高いながら、言語による理解力が不足している子。この子の成果も３ヵ月以上日記を続けた後にはっきりと出ました。国語の読解テストなど、０点から５点、１０点の世界に埋没していた子どもでしたが、その子が９月には算数や国語で８０点以上から１００点を取るようになったのです。顔もナイスで活発で、性格も明るく好かれる子がついに学力もついてきました。これでめでたしめでたしといきたいところですが、そうはいきませんでした。どんどん暗くなっていったのです。何しろ、一週間の課外スケジュールがぎっしりだったこともあり、疲れているのかなあと、アプローチしてみました。すると、放課後のプールやサッカーは好きなようで、止めたくも無いようでした。でも、どうも沈んでいるようです。友達とのもめごとまで起きるようになりました。給食中に何気なく話を振って見ました。「このごろ、勉強が得意になっちゃったね。どれくらい勉強しているの」すると、２時間も勉強させられて疲れているという訴えになってしまいました。どうも、成果が見え始めたことで、お母さんに力が入りすぎたようです。本人は一行日記だから続いたのですが、立てば歩めの親心。ここぞと量的に、教材の種類にとノルマをぐっと増やしていたようです。お母さんに２時間の真意をお聞きしたところ、やる気がなくなり、だらだらと取り組むので２時間にもなるということでした。ここでも脳科学的に押さえるポイントが出てきました。この続きはまた次回にします。

2007.03.04
子どものコミュニケーション力が学力に反映

口を聞こうとしない学習障害のお子さんが一行日記を続けたとき、脳内ではどういうことが起きたのでしょうか。毎日の繰り返しの行為で、無意識のうちに手続き記憶が蓄積されていたというのです。この子はご家庭の事情があり、三歳ごろにコミュニケーションの環境に不足があったと思われます。つまり、そのころの影響で年相応の開発がされずにきた部分を線条体だけが代わりに働いた・・というようなお話でした。これは一回憶えると取れない記憶（自転車に乗れる能力のように）だそうです。手続き記憶で応用がきくというのだから心強いですね。つまり、幼児期の影響で頭が悪いとあきらめなくていいのですよね。どんな子に対しても、先生や親はあきらめないでフォローしてあげたいですね。そう言えば、事故で寝たきりになった方が足でPCを操作できるなども、脳内の代替作用が通じていますね。但し、線条体の働きを活性化させておくには、ずっと訓練を続けていかないとだめだということも併記しておきます。兎に角、脳は容量の一部しか使われていないそうです。いつでも、突発的なことに応用できるように力を残しているようです。さて、もう一人の例は、親心に絡めて必要な心得が見えてきます。２年生で受け持った子は明るく運動能力が高かったです。４月から手をよく上げて積極的ですが、主語述語がよれて聞き取れない子どもでした。一行日記で９月から国語・算数の理解力がぐんと上がりました。テストも１００点を取るようにもなりましたが、理解に時間はかかりました。この続きは次回にしましょう。（まだテープお越しもしていないので、脳内の名称は全部書かないことにします。）

2007.03.03
子どものコミュニケーション力

池谷先生とのお話のお裾分けです。昨日のブログにある、３歳のコミュニケーション環境を想像しながら読んでください。多分、ある事情で三歳くらいの時、コミュニケーションが不足した子どものことです。２、３年生まで学習障害が起きていた子どもの変容について確めました。３年生で受け持った子どもと２年生で受け持った子に共通なのは、単語が正確に書けない、文になっていない、というのがありました。言語の獲得を発達年齢として見ると３年くらいの遅れを見せていました。お母さんはどうしても周りと比較してピリピリと接していたようです。暗い表情をいつもしていて学校では口を聞かない子もいたので、一行日記を始めました。はじめは、簡単な一行の文も間違いだらけだったのですが、花丸を励みに少しずつ文が成立していき、３文５文と増えました。面白いことに６月には算数のテストの左半分の計算問題を全部正解しました。そして１０月の面談日には、人と比べることなく、「できるようになったことを認めて成長を喜び合いましょう」と提案しました。教師のできることはこんなことですが、その日に何があったのでしょうか。子どもを伸ばすのはやっぱりお母さんの力が一番。面談日の次の日、突然書き取りテストで９０点を取りました。丸付けをしている時、他の子どもがこそこそと「カンニングした」なんて陰口をしたくらいです。（もっとも否定しましたが）うれしくてうれしくて職員室に子どもと飛び込み、お母さんに電話しました。口を聞かなかった子どもが、「おかあさん、やったよ」と、ついに大きな声を出しました。次の日も９０点、次は１００点ともう得意な書き取りテストです。この分析的な説明は明日に続けます。

2007.03.02
３歳のコミュニケーション

知り合いが納得の心配事についてです。前々から公共施設でお会いする親子連れが気になると仰っていました。お母さんはいつも子どもさんをそっちのけでゲームばかりにのめりこんでいるのだそうです。本日、我が家の孫が曾おばあちゃんになんだかんだと指示を出して遊ぶ姿に触れ、「三歳だっけ」と聞くじゃありませんか。「そう、三歳二ヶ月」なんて答えますと、「やっぱりそうか」と呟きました。そのゲームばかりしているお母さんの子どもさんはもう三歳何ヶ月かだそうですが、まったく言葉が出ないのだそうです。知り合い曰く、「こうしてまわりの大人といっぱいかかわっているからどんどん会話できるようになるし成長が早いのね。」この３年間が大きな差になっていることに納得だったようです。

2007.03.01

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