リョンパパの敗者復活日記

2004/02/07(土)17:09

【確定申告】よ~く考えよう!お金は大事だよ!

リョンパパですぅ~~~。今朝も雪がちらついていました。去年の予想では、今年は暖冬だなんて言ってた時期もありましたっけ。2月に入って、そろそろ確定申告の準備に入らなければなりません。去年は大失敗してしまって、所得もないのに大幅に所得があったとみなされてしまいました。私は不動産屋なのに、もう・・・ どうしてこんな失敗を・・・って失敗なんです。それは・・・「自己居住用財産売却の3000万円控除」についてです。リョンパパが銀行さんのご指導の元に任意売却をしたのが、平成14年の一月のこと。だから、去年の確定申告で申告しなきゃならなかったんです。実際には買った価格のおよそ、1700万円のマイナスでした。マイナスですよ~~~。詳細は言えませんが、買った値段より1700万円安く処分しなきゃならなかったと言うことです。はい。でも、もちろん抵当権には足りませんから、リョンパパの手元には1円たりとも入りません。まあ、これは当たり前のことですけどね。ところが・・・・数回の引越しの中で「土地の売買契約書と建物の請負契約書」を紛失!本当は3000万円控除を使わなくても、赤字だから課税されないのですが、契約書がないので「原価」を証明する書類がありません。しかたなく、3000万円控除を使った訳です。ここで、不動産の譲渡税の解説を少し・・・自己居住用財産の3000万円特別控除制度と言うのは・・・自分の居住用の不動産(もちろん土地、建物ともになりますが)を売却した場合、売却価格と原価(購入した価格+経費)の差額が3000万円までなら、譲渡税(国税)を課税しないという制度です。じゃ、普通、不動産を売ったらどれだけ税金がかかるのでしょうか?個人が土地や建物を売却し、利益(譲渡益)が発生したら、その利益に対し所得税と住民税がかかります。この利益のことを「譲渡所得(金額)」と税法では言います。まず、最初にこの譲渡所得を計算することから始めます。譲渡所得 = 譲渡価格 - 取得費 - 譲渡費用 - 特別控除となります。注:譲渡価格(売買契約した価格)  取得費 (売却した不動産の購入額(建物は減価償却後になる)      (購入時の仲介料)(購入時の立退き料、移転料)      (売買契約書の印紙代)(登録免許税、登録手数料)      (不動産取得税)(建物の取り壊し費用)など  譲渡費用(売却の際の売主が負担する仲介料)      (売却に伴う広告費、測量費)(契約書の印紙代)      (売却に伴う立退き料、建物解体費)など  特別控除(居住用財産の3000万円特別控除)      (特定住宅地造成事業へ売却の1500万円特別控除)      (長期譲渡所得の100万円特別控除)など次に、譲渡した年の1月1日時点での所有期間が  5年を超える場合・・・ 長期譲渡所得  5年以下の場合・・・・ 短期譲渡所得(5年ちょうどはこちら)では、長期譲渡所得の税金の計算をしてみます。  平成15年分までは、譲渡所得に一律26%を乗じた額が税金です。  (そのうち、所得税20%:住民税6%)  しかも、長期譲渡の場合は100万円のt特別控除が使えます。問題の短期譲渡所得は次の通りです。  次のうち【高い方の額】が税額となります。(所得税のみ)  (住民税は都道府県税は3%、市町村は9%に置き換えて計算) ①短期譲渡所得×40%=所得税額 ②イ (短期譲渡所得 - 50万円 + 課税総所得)×累進税率  ロ 課税総所得 × 累進税率  ハ (イ ー ロ)×110% = 所得税額非常にややこしいのですが・・・ぶっちゃけて言うと・・・ 52%くらい税金で持っていきますよ~~~ ということです。居住用財産の3000万円特別控除は期間は問いません。ただし、買主が一定の親族の場合や、一度使うと3年間は使えません。この便利な3000万円控除を使いました。別に利益が出たからじゃありませんよ~~~前述の通り、1700万円の大赤字なんです。しかも、一円も手元には入っていきません。だけど、当初の売買契約書や領収書、請負契約書を紛失したため・・・まともに課税されると・・・500万円以上の税金を払うはめになるのです。だって、1000万円で売っても500万円近くが税金ですよ!!!この場合(買った金額の証拠がない場合)の原価は一律5%です。つまり、売買価格の95%にまともに税金がかかります~~~~リョンパパには、もう選択の余地がありませんでした!で、3000万円控除をぽちっとな!!!税務署「はい。では、これで【所得税】はかかりませんのでご安心を」ああ・・・ リョンパパは、プロなのに・・・重要なことを見落としていました。あのね・・・確かに、【所得税】はかかりませんよ。確かに。でもね。特別控除を使うと・・・【所得として計算はされるんです!!!】だから、ある用事・・・児童手当の件で所得証明を取りに行って・・・「ぎょえええええ~~~~~ なんじゃこりゃあああああ!!!!」なんと! リョンパパの所得額が実際より1000万円以上も超える!うわああああああ!!!その後、矢継ぎ早に「児童手当の打ち切り」の通知「所得超過により・・・・」だって! 一円ももらってないのよ~~~って、役所に行っても、県庁に行っても、ついでに国に直訴しましたが・・・ダメでした・・・・担当者も「気の毒ですね・・・」と言いながら・・・「毎年、同様の陳情をされる方が、必ずいらっしゃいますが・・・」「うん、うん、そうでしょ!」「制度始まって以来、一件も認められたケースを私は知りません」がががが~~~~~ん!!!でね・・・ 児童手当だけじゃないでしょ・・・いろいろ連動するでしょう・・・あああ・・・ もう、地獄でした。奥方様には、「大ばか者!!!」呼ばわりされるしあなたも、不動産を売る時には・・・「よ~~~く考えよう!!! お金は大事だよ~~~」リョンパパの教訓でした。

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