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宙との出会いは本当に偶然だった そして 別れも本当に偶然だった 偶然あの時間 ママがテレビをつけっぱなしにしていなかったら 偶然 私がテレビの近くにいなかったら… あのニュースを見ることがなかったら私は 宙が事故にあったなんて知ることはなかった そして何も知らないまま いくらかけてもつながらない電話に ずっとずっとかけ続けていたと思う きっと今も 待っていたと思う… 珍しい名前だったから 年齢も一致して 宙だって 間違いなく確信して… 何がおこったのかスグに理解することはできなかった 信じたくなかった 私のせいで 私のせいで宙は事故に巻き込まれた… どうして宙が死ななきゃいけなかったの…? どうして宙だったの…? 受け入れること できなかった 夜ご飯の支度をしようとして 自宅を出ようとしたときだったんだ… 3階に駆け上ったけど 気が動転していたわけでもなく 変に心は冷静だったと思う そして私は ずっと伸ばしていた 腰まであった長い髪を ばっさり切った 宙が好きって言ってくれてた長い髪を ショートにして そのハサミで手首を切った そこから記憶がぬけて 気付いたら2ヶ月間寝たきり状態になっていた 病気になってからずっと 苦しくて つらくて 死にたくて仕方なかった そんな頃に宙と出会って 生きたいって願って それなのに 生きること 教えてくれた宙が どうして死ぬこと望んでた 私じゃなくて宙が… 動かないカラダで 唯々泣いてた 涙が零れ落ちてた そして いつのまにか忘れていた… 宙の存在を 自分の中から消してしまった… * * * * ゆぅちゃんと初めて会ったとき 懐かしい気持ちになった まだ知り合っていない頃 全然昔に夢で見たことがある そんなデジャヴが頻繁にあった それからずっと胸騒ぎがしてた いつか居なくなってしまう そう感じていた理由 やっと自分で理解できた 大切なヒトが 大好きなヒトが ずっとそばにいるって約束してくれたヒトが もう2度と会えないヒトになってしまったから… だから私は恐かった 無意識のうちに恐かったんだと思う… ゆぅちゃんが仙台に帰るとき 言いようのない不安が襲ってきた 宙が兵庫に帰ったときと状況が似てたからだったんだ… そして何よりもゆぅちゃんと宙 喋り方とか 容姿とか 何となく似てた… だから私はずっと変な気持ちだったんだと思う… ごめんねゆぅちゃん… でもね、決してゆぅちゃんと宙 思い出しても 重ねて見ていないよ…? 正直に言うと 思い出してからはじめて会ったのは木曜のディズニーランドの日 あのとき 駅のホームで待ち合わせしたとき 死んだはずの宙が目の前にいる って錯覚したんだ… 本当にごめんね… でも 私はもうゆぅちゃんのことが好きなの 大好きなの 宙のこと 思い出しても 私はゆぅちゃんから離れることできない… 宙は許してくれる…? 私がこれから先 ずっとゆぅちゃんと一緒にいること 許してくれる…? 大切なこと 宙のこと 忘れてた私のこと 許してくれる…? 10月4日 月曜日 私は宙のことを思い出した ずっと自分の中に封印していた大切なヒト… もう2度と会うこともない 私がはじめて本気で愛したヒト… 死にたいと願っていた私に 生きること教えてくれた 私ね、今生きていたい 宙がいなくても ゆぅちゃんと一緒にこれから先 ずっと一緒に生きていきたい 宙は私の心の中でずっとずっと 綺麗なままで生きてる もう2度と忘れたりしないよ… だから 見守っててくれる…? きっと 宙が出会わせてくれたんだね ゆぅちゃんと私… ずっとずっと 私は宙のお月様でいるから 満ちても欠けても ずっとそばにいるって 言ってくれたように… どうして生きているのか とか 生きることの意味は とか そんなのじゃない 宙が教えてくれたのは 唯 「生きること」 だった マンション 何度も抱き合った宙の部屋 合鍵も もうどこにも見当たらない… 場所すらはっきり覚えていない… 一緒に撮った写真すら どこにもない… きっと 車の中に飾ってあった2人で撮った初めての写真 宙と一緒に写ってるその私 宙と一緒のところに行ったのかな… 写真の中の私だけ… 墓前に手を合わせることすらできなくてごめんね… 梨良のこと… お願いします… みーちゃんも一緒に 遊んであげてね…? まだまだきっと 2人の思い出 忘れてることもあるかと思う ちょっとずつ思い出して 大切にしまっておくね これからもずっと 本当にありがとう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年10月12日 00時03分50秒
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