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カテゴリ:ちょっとした工夫
えー、重陽の節句、私は結構大事に思っています。
他の節目はまあともかくとして、9月9日は、そう、「夏が行く」という気分、そして「さあ、また寒さと闘わなければ」という決意でもある日です。 本来は長寿を願う日だそうですが、お酒に菊を浮かべ、月に奉げて頂くものだとか。 今年は丁度都合が合ったので、重陽の節句をするつもりでいたのですが、夜になってみると、肝心の菊の花を買って来るのを忘れていた事に気がつき、「ぎゃーっ!」と雄たけびを上げてしまいました。 そこで泣く泣く、中国茶の花茶である乾燥菊花をお酒に入れて数時間、、、、。 そっと飲んでみるとこれが、、、美味しかったんですね(笑)。 実は私、吟醸酒はあまり得意でなくて、どちらかというと昔のまま作ってある様なものの方が好きなんです。だからにごりなんかが好みなんですが、精製していないものは色々なものが含まれているので悪酔いしやすく、好きなんですが頂かない様にしています。 さて、数年前に日本酒の頒布会に加わっていた時、やはり吟醸酒も含まれていて、仕方がないので何かの折にお好きな方にお送りしようかな、と考えていたところ、どなたも年を重ねられ、軒並みお好きだからといってほいほいお送りするのも如何なものか、という状態になり、やむなく部屋で唸っているままになっていました。 いつか、どうにかしなければ、と思いつつもなかなか手がつけられずいたところ、今回の事で消費の道が開けました。 元々、お酒に何か加えて呑むなんて邪道! 杜氏さんに申し訳ないと思わないのか! と考える方ではありますが、このまま消費しないのもお酒の神様に申し訳ないではないか、じゃ、御屠蘇はどうなんだ御屠蘇は! と理論武装して、菊花酒を推し進めていくつもりです。 菊花は熱を下げる方、お酒は熱を上げる方で、合わせると丁度上手く噛み合うみたいです。私にとっては苦手と思える吟醸酒の研ぎ上がった香りと、端麗すぎる喉越しが菊花によって上手くカバーされ、美味しく頂けます。 とうとう、日本酒でもブレンドか、、、。どこまで続く、ブレンド道(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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