中国産冷凍餃子問題 と 『 ミートホープ 』 と。
2005年9月の日記 で、 『 食育 』 の 前に 『 食材 』 について考える。 と称し、 中国の実情を紹介しているブログを紹介した。 『 中国の7色に輝く河川と食品 』。 その後、あたかも、そのブログを実証するかのように、 中国産の食材、食品のあれこれが次々とニュースになり、 とどめが、生ゴミを使用してた?と、散々話題になった中国産餃子である。 以後、中国産の餃子は極力買わない消費者が増え、 全く売れていないのでは? このまま消えちゃうのかも?と思っていたのだが、 最近、スーパーで、チルドの中国産餃子を良く見かけるようになったことにも 気付いていた。 また、売れるようになったんだ! という驚きと共に、 それだけ需要がある、ということであり、 それだけ日本向けの餃子は、チェックが厳しくなり、 きちんとクリアするように製造されるようになって来たのか、と思っていたのだが。 喉元過ぎて、大変なことになっていた。 ( 時事通信社 ) 中国産の冷凍餃子。 単純な下痢や嘔吐で済むようなものでもなく、 一時は意識不明にも陥る被害者が出るような、恐ろしい農薬入りである。 ( 致死量は体重50kgひとで約1.5g ) 餃子は彼の國では、「 縁起の良い食べ物 」とされ、 春節には長寿を願って食されると聞く。 でも、そんなことも今や関係ないんだね(o_ _)oポテッ。 「 生協なら安心 」 「 JTだもん 」 という消費者のこころが 見事に裏切られた事件であり、防ぐ術はなかったのか、と、憤懣やる方ない。 また、怖いのは「 業務用 」の商品も数多くあること。 幾ら自分たちが「 中国産 」をマークし、忌避していても、 市販のお弁当やレストランで食事する折に出されたのでは、もうどうにもならない。 かといって、外食、テイクアウトを慎み、全て手づくりのものを、と言っても ライフスタイルは多様化しており、 独り暮らしの学生や単身赴任者を初めとして、 今やもう、皆がそんな食生活を送るのには、とても無理がある。 同居中、畑の根菜、野菜類を駆使し、三食和食の生活だった。 一切のものを出汁から手作りしていたが、 これを完璧にヤろうと思えば、朝から晩までキッチンに立っている必要がある。 (私には)絶対、絶対、ムリ ヽ(`Д´)ノ。 んだから、極力、国産で安いものを探して大量購入し、 時間があるときに色々と下ごしらえをしては冷凍してストックしておく。 全て国産無農薬・有機農業のものを食べたくても、 庶民には余りに高すぎ、なかなか毎日とはいかない。 それでも、「 危険 」と言われて久しい中国産のものを 「 表示 」を頼りに極力避けることは、誰にでもできる。 彼の國の民族性。 彼の國の政策。 彼の國のこれまでの在り方。 様々に考慮し、自分たちがそれを選択しなければ、それで済む 。 しかし、『 ミートホープ 』社 の問題は、それでは済まない。 厳しい経済力のなかで、精一杯工夫して日々過ごしている民草の信頼を、 これほど馬鹿にし、裏切った会社を私は絶対に許せない。 「 国産だから 」 「 Co-opだから 」 「 学校給食へも供給している会社だから 」 そして、文部科学大臣表彰創意工夫功労賞を受賞したひとが社長であるこの会社を いったい誰が疑ったことだろう。 それをいいことに、 牛肉の挽肉の中に豚肉を混ぜたり、色の悪い肉に血液を混ぜて色を変えたり、 消費期限が切れたものをラベルを変えて出荷したり、 腐りかけて悪臭を放っている肉を細切れにして少しずつ混ぜたり、 鳥インフルエンザが流行した際に値段が下落した輸入鴨肉を 大量に購入して混ぜたり、仕舞いにはパンを肉代わりに混ぜたり ( 青字部分は ウィキペディア より引用 ) 昨日のフジ『 とくダネ! 』では、 ● 腐りかけて悪臭を放っている肉に 漂白剤を使用していた こと。 ● ビニルの混入を 誤魔化すために二度挽きしていた こと。 ● 親族の退職金に 7000万円支給したこと。 ● 破産手続き中ではあるが、多額の所得隠しが行われているであろうこと。 などが新たに報道された。 ニッポンの國で、「 食材 」 が 「 国産だから 」では、もう安心できない。 この衝撃には筆舌に尽くしがたいものがある。 足元の第一次産業を大切にして来なかった私たち。 目先の豊かさ、便利さ、そして安さに飛びついて来た、 これが私たちのツケなのだ、としても、支払う代償の余りに大きいこと。 絶対に許せないけれど、 こんな会社をのうのうとのさばらせたのは、私たち、でもある?? でも、あいつぐ「 加工食品 」 「 嗜好品 」 「 外食産業 」などではなく、 安全と信じ、手作りしようと購入する「 食材 」「 原料 」の段階でヤられると 民草には判別しようもなく、どうしようもない。 この会社が氷山の一角でないことをただ祈り、徹底的調査と、厳罰鉄槌を願う。